銀魂 602話 ヤンキーの子供は襟足が長い

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かつての戦で・・・。

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紫雀、圓翔と通信している
「硝煙の皇子 圓翔
煌びやかな玉座より戦場の硝煙の中を愛すると言われるそなたも 此度ばかりは故郷(くに)が恋しかろう
星に残した妻が出産間近らしいな
こんな所でいつもの如く隣国と粒子砲を撃ち合う暇があるなら 妻の隣でラマーズ法でもしてやったらどうだ
父親の戦場は敵将の前ではない 母親の隣であろう
それとも戦では万夫不当の英雄がこの親になるのは怖いか」

圓翔
「紫雀
それは貴様ら手ぬるき国の父親の話だろう

銀魂602

紫雀
「流石は硝煙の皇子の妻というべきか
ならば私も硝煙の皇子の宿敵として恥じぬ戦をせねばなるまい
たとえ生まれてくる子の父親を奪うことになろうとも」

圓翔
「宿敵? ほざけ紫雀
お前には婚礼も爺様の葬儀も邪魔された
お前の首なら生まれてくる子のいい玩具になろう」

慌てて圓翔に駆け寄る部下
「皇子 武嶺から報告が・・・!!」

紫雀
「フッ どうやら早くも決着がついたらしいな
勝者は私でもそなたでもない そなたの妻か」

だが振り向いたまま固まる圓翔。

紫雀
「どうした圓翔」

急いで武嶺へ移動する圓翔たち。
しかし星はもはや壊滅状態だった。

部下
「我が国のアルタナの門が暴走しました 恐らく人為的なものと思われます
王都は壊滅
生き残っている者は・・・」

圓翔の目が暗く沈んでいく。

後日、妻の墓の前に立つ圓翔を紫雀が尋ねる。

圓翔
「初めて戦場から手ぶらで逃げ帰った
だが 俺を咎める者はどこにもいなかったよ
紫雀・・・何故黙って私を逃がした
何故このスキに我が国を攻めなかった」

紫雀
「・・・・・・言ったはずだ
私は硝煙の皇子の宿敵として恥じぬ戦いをすると
それに敵は隣国にいるのではない 別の所にいるのが解った」

圓翔
「硝煙の皇子・・・国を失った俺をまだそう呼ぶか」

紫雀
「圓翔・・・そなたは立派に手柄を持ち帰ったではないか
天導衆という不条理な支配者に 共に立ち向かう仲間を得たのだから」

あのペンダントの写真を見つめる圓翔
「・・・・・・
国を失おうとも
俺の国(いばしょ)は まだ戦場にあったか」

兵士たちを前に演説している圓翔。

「ならばその戦場から その硝煙の中から この手で掴みとろうではないか

銀魂602

そして現在。
解放軍の本船に地球からの情報が入る。

兵士
「なんだと!! 地球人が!?」

通信
『所属不明の部隊が地球の駐屯地を急襲 現在交戦中です
既に戦艦二隻が撃沈 死傷者も・・・』

場面代わり、追い詰められた天人
「き・・・貴様ら
血迷うたか!!
自らここへ死にに来たとでも 解放軍(われら)を敵に回して勝てるとでも・・・!!」


「その通り

銀魂602

「あなた達と この星と一緒に」

解放軍の武将たちが会議を開いている。

「これは由々しき事態だぞ
地球で起こる暴動を静観し 兵を引かせたのは貴殿だ 紫雀提督
直ちに暴徒どもを駆逐し 奴らを管制下にしけばこんな事態は避けられたはず
平和的解決などと猿どもに無用な情をかけるからこのような事になるのだ」

紫雀
「・・・・・・・・・」

紫雀は喜々とのやり取りを思い出す。

紫雀の回想

喜々
「そなたには無理な頼みをすることになってしまったな
だが解ってほしい 地球人(われら)は無益な争いは望まぬ
解放軍(そなたら)が兵を止めてくれるのであれば 地球人(われら)も決してそなたらと事を構えぬ
そして必ず解放軍(そなたら)の前に天導衆の首級(くび)を持ち帰ろう
約束果たせぬ時は代わりに この将軍の首をささげる覚悟だ
自らの命を賭けて国を護らんとする覚悟 それが本当の『ハラキリ』というものか
だが勝算はあるのか」

坂本
「自らの自由くらい自らで取り戻さねば話にならん
それにわしらの戦いはそこからじゃろう
天導衆の支配が弱まった今 宇宙中でアルタナという強大な力が自在に使われるようになる
つまりその気になれば星一つ簡単に破壊できる自由をわしらは各々持ってしまうという事ぜよ
その自由に押し潰されれば わしらの未来に待つのは 破滅だけぜよ
ゆえに解放軍の歴々よ わしらもお前らも戦わねばならん
自由と 自分自身と」

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紫雀
「そう言った彼らの目は 傀儡のそれではなかった
彼らは命を賭け約束を守ると言った この事態は地球人(かれら)が引き起こした事ではない
これは我等の軋轢を利用し 戦争を拡大しようと企む者の罠だ」

天人
「罠にかかったのは貴殿だ 猿どもの口車にまんまと・・・」

『そうではない 罠はこの局面だけではない』

現れたのは圓翔。

「宇宙中を巻き込んだこの戦争そのものが 天導衆による罠かもしれんとその男は言っているのだ
つまり責めるなら この戦争を始めたこの俺を責めろと言っているのさ」

驚く天人たち
「圓翔皇子・・・」

紫雀
「そこまでは言っておらん まったく硝煙の皇子は見てくれも言葉も飾り気が足らんな」

圓翔
「紫雀 お前も元々王族のくせに野蛮な戦争屋などやっているではないか」

紫雀
「そなたと一緒にするな
私は故郷も身分も捨て 戦場に身も魂もささげてきた
そして自由を取り戻すこの戦に大義を感じ そなたらと共に立ち上がった
だが
あの地球人達は言った 責任なき自由の先には破滅しかないと
圓翔 この戦の先に待つのはその破滅なのかもしれん
そして我等の責任とはこの戦をやめる事なのかもしれん」

叫ぶ天人たち
「!! バカな戦争をやめるだと」
「提督!! そなたっ・・・」

紫雀
「・・・・・・それほどの事態か 紫雀
天導衆が星々を破壊したのは この戦争を引き起こすためだったと
だとすれば奴等は 戦争を拡大し 我々を争わせ
宇宙(せかい)を自壊させるつもりだとでもいうのか」

既に船に侵入していた虚。
兵士たちが銃を撃ちまくるが、当然のように全くダメージは無い。

紫雀
「くわしい事は地球人(かれら)にきけ
圓翔 そなたらにも彼等に会ってもらおうと 内々に会談の場を用意していた
直 ここに来る
地球人の協力なくして最早事態は収まらぬ」

圓翔
「・・・そうか 紫雀・・・実は私もお前に内々に合わせたいものがいる」

紫雀
「私に? 一体誰だ」

圓翔
「・・・・・・・・・
紫雀 お前は覚えているか 硝煙の皇子が初めて戦場から逃げ帰った日を
あの日 俺は誓った 俺からすべてを奪った天導衆を倒し
今度は必ずその首を 妻の元へ子の元へ持ち帰るとな
解放軍(ここ)に集った、者達は皆そうだ
天導衆に国を奪われ家族を奪われ 復讐を誓いこの戦を始めた
その戦が突然ここで終わったら 彼等の憎しみはどうあると思う
我等の悲しみはどこにゆくと思う」

紫雀
「圓翔何を・・・」

圓翔
「地球の探索部隊がひと月前 船の残骸を発見した
調査の結果それは ある者達の船である事が判明した」

圓翔は紫雀をその船へと案内する。

圓翔
「紫雀 この戦争は終わらない
何故なら もう終わっているからだ」

船の中には無数のカプセルが。

銀魂602

目を見開く紫雀
「バッ・・・バカな これは・・・一体
圓翔 これはどういう事だ!!
これが・・・天導衆だと!? ならば奴等は・・・!!」

圓翔
「生きている 驚くべきことにな
いや 死ねないと言った方がいいのか
何があったか知らぬが船の残骸からこの生きた肉片たちが発見された」

紫雀
「ならば今駐屯地を襲撃しているのは誰だ!!」

圓翔
「誰でも構わんさ
地球人でも天導衆でも 我等の憎しみを受け止めてくれる敵ならば」

紫雀
「圓・・・翔 お前っ・・・・・・」

ガチャッ

銃を持った兵士に囲まれる紫雀。

圓翔
「紫雀
解放軍(われら)には敵が必要なんだ 戦争が必要なんだ
でなければこの巨大な憎しみも悲しみも行き場を失う
もう終わっていたでは 終われないんだ
ならば 終わらなければいい」

同刻、船についた喜々や坂本たちもまた圓翔の部下に拘束されていた。

圓翔
「この肉片達がここで生き続ける限り 解放軍の前に現れない限り
我等は天導衆という敵を失うことはない」

銀魂602

圓翔
「我等は戦い続ける事ができる 憎しみ続ける事ができる
硝煙の皇子は 戦場に居続ける事ができる」

部下に命ずる圓翔
「牢にブチ込んでおけ そして兵達にしらせよ
暴徒どもを駆逐し 地球を制圧する」

悲しき暴走──。

–602話ここまで

次回 銀魂 603話へつづく

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