風夏 123話 カナリア!

公開日: 

大好評、全国ツアー編!
社長も金策に奔走中!!

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天谷
「やれやれ・・・
困ったわね・・・
やっぱり潰れかけの事務所にお金をを貸してくれるところなんてどこにも・・・」

ここで天谷にメッセージがが入る。

青葉から。
”明日は名古屋で<カナリア>ってバンドと対バンです!
頑張ってCD売ってきます!!”

天谷
「・・・名古屋の・・・カナリア・・・」

スーパー銭湯の仮眠室。

青葉、楽しそうにごろごろしている。
「いや~~最高ですねスパ銭は!
ホテルより格安だし、寝返りは打てるし、コインランドリーはあるし夢のよう!!」

那智
「オイ、静かにしろよ。
他のお客さんもいるんだから。」

沙羅
「ねぇ、それより、何で男女兼用の仮眠室なわけ?」

青葉
「だって女性専用の部屋は狭くて満室なんです。我慢してください」

風夏
「私は楽しいよ?
なんかみんなとお泊り会してるみたいで」

那智
「やれやれ、のんきなもんだなどいつもコイツも」

優は独り魂の抜けたような顔をしている。

三笠
「どうしたの?優くん?悩み事?」


「え?うんちょっと」

那智
「まったく次から次へと・・・
良くもまぁ悩みが湧いて出るな・・・
久々に良いライブが出来た日くらい素直に喜べよ」


「はぁ・・・でも違和感があったんですよね。今日のライブ・・・」

那智
「そりゃ会場はスタジオだし、客は11人だけだし、違和感はあるだろ」


「う~ん、そういうことなんでしょうか・・・」

風夏123

青葉
「とにかく皆さんさっさと寝てください!深夜料金が加算される前に起きて出発しますよ!」

那智
「え~、夜中に運転すんのかよぉ」

青葉
「当たり前です!名古屋まで何時間かかると思ってるんですか!」

名古屋到着!

風夏123

青葉
「さー早く早く!時間ないんですから
観光はこれくらいにして行きますよ!」」

風夏
「青葉ちゃんお腹空いたよぉ・・」

那智
「とりあえず、ひつまぶしと味噌カツは食っとかねーと」

青葉
「バカなこと言わないでください!お金もないのに!」

優はまだ浮かない顔。

三笠
「まだ悩んでるの?
昨日の事。」


「あっゴメン。
なんか引っかかっちゃって。
ダメだよね、ライブ前からこんな調子じゃ。」

三笠
「そうだよ。
まずは全力でやってから考えればいいじゃない。」

那智
「それで、どんなバンドなんだよ・・今日対バンするカナリアって」

青葉
「いわゆる週末バンドってやつです。」

那智
「週末バンド?」

青葉
「ハイ。
普段は会社などで働きつつ、週末だけライブをやってるバンドのことです。
カナリアさんは5年前から名古屋だけで活動されているみたいですね。」

那智
「はぁ?大丈夫なのかよ・・・
そんな趣味でバンドやってるような奴らと対バンなんて。
そもそも客入ってんのか?そのライブ」

青葉
「聞いた話によると・・・観客動員数は平均1000人弱だそうですよ」

那智
「せっ・・・せんにん!?」

青葉
「まぁ、今回はわけのわからないバンドとの対バンということもあり、チケットも700枚程度しか売れなかったそうですが・・・」

那智
「ホントかよその話・・・一桁間違ってんじゃねーの?」

青葉
「ホントだと思いますよ・・だって

風夏123

風夏
「うそぉ」


「で・・でかすぎない?」

青葉
「ボトムライン。
キャパ750人のライブハウスです」

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那智
「マジかよ・・・週末しかやんねーバンドがなんでこんなところでやれるんだ?」

沙羅
「それだけの実力があるってことでしょ・・・?
別に驚く様なことじゃないわ
ただ、わからないのは・・・
どうしてワンマンで1000人も呼べるようなバンドが私達なんかと対バンしてくれるかって事だけど」

風夏
「たしかに・・・メリットないどころか損してるもんね」

青葉
「ダメ元で名古屋のイベンターさんにお願いしたら同じこと言われましたけど、なぜかカナリアさんの方からやりたいってお願いされたみたいなんです」


「一体どうして・・・僕たちのこと知ってたのかな?」

ここで

「おーもしかして君たちがBlueWells?」

風夏123

風夏
「なんで、喪服なんですか?」

鈴谷
「先日取引先の会長さんが亡くなってね
今日はその葬儀だったんだ
101歳の大往生だよ・・・・」

青葉
「あ、私BlueWellsのマネージャーで日野上と申します。本日はよろしくお願いいたします」

鈴谷
「これはどうも・・・名刺も差し上げませんで
すみません」

風夏123


「あの・・・カナリアさんはお二人なんですか?」

鈴谷
「ああ、昔一人抜けてね
ベースはサポートで若い奴に頼んでるんだ」


「それで、今日は何で僕たちみたいな無名のバンドと・・
ネットか何かで見てくださったんですか?」

鈴谷
「いやいやそういうんじゃないんだ・・・・」


「じゃあ、お送りした曲を聴いて気に入っていただけたとか・・・」

鈴谷
「いや・・・聴いてないよ
直接会って、ライブで聴こうと思ってたから」

三笠
「え・・・どんなバンドかも解らずにOKしてくださったんですか?」

鈴谷
「正直いうと初めは全く興味がなかったよ。
でも君たちの事務所を知って会ってみたくなったんだ」


「事務所?」

鈴谷
「TWINKLING STAR・・・まだ潰れてなかったんだな
天谷社長は元気かい?」


「あ、あの貴方たちは一体・・・」

ツアー中のルバード。

バスで移動中。

赤城
「ねー最上さん
ずっと聞きたかったんですけど・・・・
なんで”カナリア”って解散しちゃったんすか・・・?
実は俺らめちゃくちゃ好きで良くライブ行ってたんですよ」

最上
「最近知ったんだが・・・活動してるらしいぞ?」

風夏123

優たち。

鈴谷
「僕たちは最上彰の元バンドメンバーで、君たちの事務所を見捨てた先輩バンドだよ
だからこそ、この目と耳でどうしても確かめてみたくてね
天才プロデューサー天谷早織が、僕たちの代わりに選んだ奴らはどれほどのものなのか」

–123話ここまで

次回 風夏 124話へつづく

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