火ノ丸相撲 113話 横綱という力士

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”横綱”とは・・・最高の力士の称号。
最高の力士とは・・
相手の全力を引き出し、そして受けとめ、全てを飲み込み勝利する者。

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王者天王寺獅童・・・

高校相撲という舞台において、確かに彼は”横綱”である・・・
国宝をはじめとした数々の有望な力士達の全力を喰らい、己の強さに変えてきた。
この戦いもそう・・・久世草介の全力を存分に引き出し、そして・・・

火ノ丸相撲113

・・・ただ、その天王寺の伝説も今日まで・・・
互いにし力を尽くしぶつかり合った。
だが、それは・・・
天王寺が久世の全力を引き出したのではない。
久世こそが天王寺の全力を引きだした。

火ノ丸相撲113

神にその道を舗装され、導かれるように頂点へと据えられた、天王寺獅童。
・・それも全ては・・・
彼を目覚めさせるために神が用意した道だったなのかもしれない・・・

火ノ丸相撲113

横綱とは・・・
人として唯一注連縄(しめなわ)をその身に張ることを許された、神の依り代。
天王寺獅童は確かに神に愛された男だった・・・
久世草介は・・・”草薙”はそうではない・・・
それ以上の・・・<神>そのものとして・・・

天王寺の足が土俵から出た!

天王寺妹の顔は悲しく歪み、狩谷はガッツポーズ。

火ノ丸相撲113

桐仁は試合を録画した動画を部員達に見せている。

國崎
「ま、こうなる可能性も考えていたがな・・・
元より、天王寺も久世も全員ぶったおして優勝する予定だろ?
一つでも落としたら火ノ丸のプロ入りの夢が叶わねぇことに変わりはねぇ」

火ノ丸
「ああ」

試合会場。

駿海は大和国を取り囲んだ人たちの会話を近くで聞いていた。

記者
「いやぁ、やりましたな息子さん!」

大和国
「どうも」

「草介くんはすぐにでも幕内で通用する逸材だよ!
高1なんて信じられない!」

「これで大和国部屋も安泰ですな」

大和国
「いやいや」

火ノ丸相撲113

柴木山
「・・・いよいよ明日か・・・
みんなには悔いが無いように頑張ってほしい・・・
ただ・・・悔いを残さない為にはやはり・・・
勝しかねぇんだ」

その夜、ダチ高相撲部の男子部員は大富豪をしていた。

火ノ丸
「ぐ・・・また負けた!
畜生!もう一回じゃ」

火ノ丸はトランプを投げつける

ユーマ
「火ノ丸弱ぇなあ。」

火ノ丸
「おい!ユーマ!もっとよく切れ!まさかイカサマしとらんじゃろな」

ユーマ
「してねーよ」

小関
「はは、潮が勝つまで終わんないなこりゃ」

火ノ丸相撲113

三ツ橋
「そもそもみんなで何か遊んだりってあんまりしてなかったですもんね・・・カラオケに何回か行ったくらいか」

ユーマ
「毎日稽古稽古で、そんな余裕なかったしな」

國崎
「部活なんてそんなもんじゃねーの?
俺がレスリング部の時も同じような感じだったぜ」

小関
「國崎の場合、嫌われてたしなぁ・・・」

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火ノ丸
「おいおい、お前らそんなに気ぃ抜いてていいんか?
食らえ!革命じゃ!」

「ほい、革命返し」

「やめろお!!」

小関
「潮はすぐ革命するなあ」

ユーマ
「つーか下手すぎるぜ。」

この様子を遠くから見ていたたマネージャーたちと桐仁。

レイナ
「何か・・・大事な決戦前だってのに、緊張感がないっていうか・・・
いいの?これで・・・」

桐仁
「良いんすよ・・・今から緊張してたら明日までもたないでしょ・・・それに・・・」

火ノ丸相撲113

桐仁
「もう気持ちの心配はいらないよ・・・
まぁでも・・・そろそろ寝とけよー。
もう遅いんだから」

火ノ丸
「あと一回だけ!」

桐仁は廊下に出て
(・・・・・・
いよいよ、明日・・・
厳しい戦いになる。
今まで以上の強敵たちを、一日ですべて倒さなければならない・・・
ダチ高にとってかつてないほどの厳しい戦いに・・・
・・厳しい闘いか。
お前はずっと・・・中学の頃からそうだったけどな・・・火ノ丸・・・
あの頃のお前は負けまいと・・折れまいと・・
いつも独りで尖ってた。
高校に入っても厳しい戦いに変わりはない
それどころか、体格差も肩にかかる重圧も・・・
中学より厳しさを増しているくらいだ・・・
なのに・・・今のお前の顔は・・・

火ノ丸相撲113

レイナ
「私たちも寝るか」

ユーマ
「おう、ついでに電気消してくれ」

レイナ
「はいはい」

火ノ丸
「ありがとな」

火ノ丸相撲113

國崎
「ハハッ何の事だか」

小関
「な・・・」

消灯して・・

「明日は勝とうぜ。みんなで・・・!」

「おう」

いよいよ明日、すべてが決まる。

インターハイ3日目・・・

–113話ここまで

次回 火ノ丸相撲 114話へつづく

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