ダイヤのA actⅡ 50話 負けられねえよな

公開日:  最終更新日:2016/09/21

御幸と倉持。
土手を歩きながら。

スポンサードリンク

倉持
「沢村の奴、(稲実と帝東の試合を見ているとき)一人で離れて座ってたよな。
あれってやっぱ俺達が追加点取れなかったから、怒ってやがったのかな・・・?」

御幸
「・・・
どうかな・・・
けどまあ、しっかりしろってケツ叩かれてる気分にはなったよな。」

「だろ?」

「めずらしく投打に渡って大活躍。
誰も文句言えねーよな。」

倉持
「俺があそこで一本打っていたら流れも変わってたのに・・・
・・・くそっ」

ダイヤのAact2_50

食堂のテレビの前の降谷と沢村。

不穏な空気が漂い出した・・・

降谷
「ごめん・・・
あんなにランナーためた状態でマウンドにあげて。
エースなのに・・・」

沢村
「あんなもん全然ピンチじゃねーよ。
むしろそれを変えられなかった俺が全部悪い!!」

降谷
「・・・何それ」

「何が!!」

降谷
「誰がどう見ても敗因は僕だよ。
エースとしてまったく役目を果たせなかった。」

沢村
「いいや!!
全部俺が悪い!!
俺がホームラン打ってたら勝ってた!!
・・・かもしれん。」

降谷
「さっきから嫌味?」

「嫌味じゃねーよ。
おめーが良くなかったのは事実だしな。
でもそのあと逆転すればそんなもん関係ねえだろ。」

「それじゃあエースとして・・・」

「エースエースうるせえな!!

ダイヤのAact2_50

渡辺、パンと手を叩き、
「はいそれまで!
冷静に試合を振り返れないならもうやめよう。」

沢村
「ナベさん・・・
俺は冷静ですよ!!」

渡辺
「わかったから。
皆も集まってきてるし、そろそろミーティングも始まるよ。」

御幸と倉持も入って来た。

睨みあっている沢村と降谷を見て

倉持
「ナベちゃんどうした~?」

渡辺
「ん・・・大丈夫!」

九鬼
「すげぇ雰囲気。」

浅田
「敗けたらこんな感じになるんだ・・・」

ダイヤのAact2_50

PM6:00
ミーティング開始。

ダイヤのAact2_50

ボール球には手を出さない。
ランナーを進める工夫。
スイング、打球の力強さ。
同じアウトになったとしても、相手にプレッシャーをかけ続けることは出来る。
好投手の多い西地区だ。
数少ないチャンスをモノにできる勝負強い打線を目指そう。」

全員「はい!」

監督
「守備面では、ベンチワーク含め、反省すべき点は多い。
状態が悪い中、降谷も粘り強く投げてくれたが、やはり無駄なフォアボールが多すぎた。
これでは攻撃も守備もリズムを作れない。
そんな中、沢村のピッチングはチームを立て直してくれた!
調子がいい日でも悪い日でも、チーム全員の思いを背負ってマウンドに立つのがエースだ。
俺はそう考える。

ダイヤのAact2_50

ダイヤのAact2_50

夏の本番まであと3か月。
背番号は一旦白紙に!!
夏までの成績、日々の態度。
それらを踏まえ、ベンチ入りメンバー20人を選び直す!!
特に3年生には、誰が選ばれても悔いのない日々を過ごしてもらいたい。」

「はい!」

監督
「明日の練習、主力メンバーはオフ。
試合を観にいく者は行っても構わない。
残ったメンバーと1年生は8時にグラウンド集合。」

ミーティングが終わり・・・

主力選手は
「明日どうする?」
「成宮と天久投げるのか?」
「関東大会決まったし、どっちも先発回避すんじゃね?」

スポンサードリンク

御幸
「それでもいいんだよな降谷・・・」

降谷「・・・はい。」

御幸
「ナベ・・・
明日一緒に連れて行くから。」

渡辺
「うん、わかった。」

ダイヤのAact2_50

沢村
「今日の事で質問があります!」

「・・・質問?」

「じゃあ8時に行くんで!!」

御幸
「・・・おい、お前明日は?」

沢村
「行きませんから。
明日は手のひらマメだらけになるほどバット振るんですから。
今日ほど自分の打力の無さを痛感したことないですから。」

御幸「あ、そう。」

倉持「”から”がうぜえな・・・」

沢村、晩飯かっ喰らうぞ!と言いながら去っていく。

小野
「気合入ってんな、あいつ。」

川上
「今日は一人目立ちまくってもんな。
マジでエースナンバー狙ってんじゃね?」

降谷も沢村の後ろ姿を見ている。

倉持
「やっぱ怒ってるのか・・・あいつ。」

御幸
「かな?
何言われるんだろう・・俺。」

渡辺
「リードのこと、もっと知りたいって。
さっきそう話してたよ。」

御幸「ナベ・・・」

渡辺回想。

少し前、廊下で。

渡辺
「え?
今日凄く良かったじゃん。
手ごたえなかった?」

沢村
「いや、御幸先輩が構えたところに何も考えずに投げてただけですから。
こんなんじゃいつまで経っても認めてもらえない・・・」

「・・え?」

ダイヤのAact2_50

聞いた川上、小野、降谷は驚く。

渡辺
「そういうこと考えながら一人離れて試合を見ていたんだろうね。
成宮や向井のピッチングからも何かを感じてただろうし・・・」

ダイヤのAact2_50

前園
(あいつらしい考え方やで・・・)

川上
(沢村・・・)

ダイヤのAact2_50

聞いていた皆がはっとする。

前園と倉持、降谷は気合が入った様子。

御幸
(いつだってあいつは、俺達の想像を超えてくる。)

前園
「そうやで。
こっからが本番なんや!!
絶対行くで甲子園に!!
最終的に俺達が勝ぁ~つ!!」

「ゾノ、お前沢村みたいになってんぞ。」

御幸
(だったら俺も全力で応えてやらねえとな・・・)

–50話ここまで

次回 ダイヤのA actⅡ 51話へつづく

○感想

沢村と降谷のケンカ・・・

たちの悪いクレーマー同士の言い合いみたいでした。

スポンサードリンク

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Your Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP ↑