クダンノゴトシ 46話 辻元光其ノ弐拾壱 桜井千鶴其ノ拾参

公開日: 

通り魔事件の衝撃冷めやらぬ新宿で、一人の男が動き出す。

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群衆に紛れて光を撮影していた男は、警察の現場検証が始まってもまだカメラをもってそこにいた。
(男の名はコマツ キョウスケ
電話の予告通り、無差別にひとに斬りつけ、そしておそらくネットの予告通り・・・・心疾患でしぼう。
電話の録音もある。
こんだけでもとんでもねえスクープだ・・・
だがそれ以上に・・・
(血だらけの光の写真を見て)

クダンノゴトシ46

千鶴と光と美雪が公園を歩いている。

千鶴
「そんな血だらけじゃあこれ以上動けないよ。
服買ってくるから・・・」

クダンノゴトシ46

伸司とも急いで連絡取らないと。」

美雪
「・・・・」

千鶴の携帯に着信。

見ると、伸司から。

伸司を千鶴の部屋に呼んだ様子。

クダンノゴトシ46

伸司
「今日未明、居眠り運転の車にはねられた。

驚く三人。

伸司
「今話題の予言・・・
知ってるな?
あれに教授の名前があった・・・
前もってそれを見てりゃ救えたかもしれないんだがな・・・」


「ちょ・・・ちょっと待て・・・
てことは、予言者は伸司じゃないんだな?」

「・・・・どういう意味だ?」

クダンノゴトシ46

伸司
「教授は民俗学の古い文献を大量に調べ・・・
ある答えに辿り着いた。
お前の存在の意味にな。」

光「おれ・・の?」

伸司
「日本における戦争・・天変地異・・疫病・・・
それらが起きた時の記録には、必ずと言っていいほど”辻元光”の名が確認された。
その証拠の一つが、桜井家の墓から出てきたあの古い写真。」

クダンノゴトシ46

千鶴
「ひどいよ・・・
いくらなんでもひどすぎる・・・
災いの全てが光のせいだなんて・・・」

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伸司
「だからこそ可能性があるんだ。
教授は言っていた。
災いを止める方法が一つだけあると。

クダンノゴトシ46

伸司
「逆説だ。
記録では辻元光の名が残されていない年には、大きな災厄は起きていない。」


「消えるったって・・・
そんなに都合よく・・・」

伸司
「可能性は十分にあるだろう?
家・・大学・・
現にお前の存在は消えかけてるじゃないか。
影までも・・・な。」

美雪「・・・」

伸司、玄関に向かって歩き出す。
「伝えたぞ。」


「待てよ伸司・・・
お前は今夜0時過ぎたら・・・」

伸司
「家族と一緒の時間はそれなりに過ごせた。
もしもに備えて北海道へ引っ越しもさせる。
悔いはない。」

光、こぶしを握り
「すまん・・・
オレのせいで・・・」

伸司
「謝ったり落ち込む暇があったら今後やれることをキッチリ考えろ。
もうオレは手伝ってやれないんだぞ。
・・・・
じゃあな。
後は任せたわ。」

「おう。」

そして伸司はその夜・・・

クダンノゴトシ46

藤澤伸司其ノ拾弐

–46話ここまで

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