風夏 126話 週末バンド!

公開日: 

カナリアとの対バン二日目、

The Fallen Moonの曲で勝負だ!!

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風夏126

風夏126

カナリアの二人は驚いている

三隅
「凄いな・・・どうしてこの曲を昨日やらなかったんだ?」

鈴谷
「・・・・」

”もう一度・・・本当の私達を観てほしいんです”
風夏の言葉を思い出す鈴谷。

鈴谷
「これが、天谷早織の認めたバンド」

天谷に過去に言われた言葉
”私を信じなさい!貴方たちならヘッジホッグスだって超えられる”
を思い出す鈴谷
「・・・・」

「だから言っただろ・・・」

鈴谷に声をかけてきたのは

風夏126

鈴谷
「・・・!?最上!!
え!?おま・・・なんで・・・」

最上
「昨日この近くで俺のプロデュースしてるバンドのライブがあってな・・・
そいつらがカナリアの大ファンらしくどうしても観たいと連れてこられた」

三人の間に気まずいな空気が流れる

鈴谷
「あ、あの・・・なんつーか・・・
悪いとは思ってるんだぜ、一応・・・
けど、あの時の俺らの状況考えたら仕方なかったってゆーかさ・・・」

最上
「・・・・なんの話だ?」

鈴谷
「だからほら・・・
お前ひとりに借金背負わせて・・・
事務所逃げ出して・・・
その上また勝手にこんなところで」

最上
「別にお前らのために負った借金じゃないし・・
バンドがやりたいなら勝手にやればいい」

鈴谷
「え・・・

最上
「それよりいいのか?そろそろ準備しなくて」

三隅
「ああ、そうだな・・・」

鈴谷
「じゃあ、うん、ゆっくり観て行ってくれ」

最上
「そうだな・・・そうさせてもらう」

この時、最上の耳に観客の言葉が入ってくる。

「メチャクチャよかったな・・・今のバンド・・・」
「ああ、BlueWellsだっけ?ぶっちゃけカナリアよりいいんじゃね?」
「だよなぁ・・・俺もそう思った!」
「曲がいいよ!曲が!俺一発でファンになったわー!!」

最上のメガネがピクッと動く。

最上、カナリアの二人に
「ちょっと待て・・・
もしお前らが少しでも俺に悪いと思っているなら、一つ頼みがある・・・」

観客はカナリアのステージを待っている。

風夏126

風夏
「ありがとうね、優くん・・・
あの曲やるの許してくれて」


「そんな・・・僕の方こそありがとう・・・
なんだか大切なことを思い出した気がするよ」

風夏
「え、そう?それなら・・・」

風夏は何かを言いかけるが

ドッドッドッ

那智
「おっ
始まるぜ!
先輩のライブが。」

風夏126

那智
「え!?アレって・・・」

ルバードのメンバーも驚く
「最上さん!?」
「な・・・なんで!?」

鈴谷
「今日ライブに来たやつらはラッキーだぜ!
一夜限り・・・
ベーシスト最上彰がカナリア復帰だ」

最上
「どーも・・・今日はよろしく」

観客も
「うっそー最上彰ってカナリアのメンバーだったの?」
「すげエエエ!!マジかよー!!」

回想、最上がカナリアに頼んだのは・・・

鈴谷
「頼み?」

最上
「ああ・・・
そこそこのライブで図に乗ってる後輩に見せてやらないか?
三人揃った本物のカナリアを」

風夏126


(なんだコレ!
昨日とはまるで違う!!)

風夏126

演奏しながら鈴谷は最上との過去を思い出していた。

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回想。

鈴谷
「やってらんねーよ!
なんで俺らがバイトして借金返さなきゃなんねーんだよ」

最上
「あんなデカいハコを勝手にブッキングしたのは俺たちだ・・・
失敗したら自腹という約束だったろ?」

しばらくして・・

三隅と鈴谷二人で話す。

三隅
「逃げる?」

鈴谷
「ああ、今ならまだやり直せる。
最上には悪いがこの辺が潮時だと思うんだ。
あんな社長に乗せられていつまでもバカな夢追ってられねーよ。
俺たちには才能なんてなかったんだ。
いい加減普通に働こうぜ」

もぬけの殻になった鈴谷達の部屋を見て最上は
「それがお前らの答えか・・・」

音楽をやめて就職した鈴谷たちだったが・・

三隅
「なぁ鈴谷・・・仕事楽しいか?」

鈴谷
「あ?クソつまんねーよ。怒られてばっかりで」

三隅
「バンドやってた頃も辛かったけど、毎日充実してたよな・・・」

鈴谷
「・・今更そんなこと言っても仕方ないだろ・・・」

もしも・・・・

三隅
「なぁ、鈴谷・・・
だったらせめて週末だけでもバンドやらないか?
趣味程度にさ」

鈴谷
「そうだなぁ・・・」

鈴谷
(もし、あの日、夢を諦めなければ
俺たちは今でも・・・

風夏126

会場は大歓声に包まれる。

ルバードも

風夏126

「最上ーっ!!」
「三隅サイコー!!」
「鈴谷さーん!!」

那智
「すげぇ・・・全部持っていかれた」

沙羅
「・・・・」

三笠
「これが本当のカナリアなんですね」

鈴谷がふと顔を上げると2階席に天谷の姿をみつける。

風夏126

「え・・・」

三隅
「天谷…社長・・・」

最上
「なっ」

風夏126

「どうも・・・ありがとうございました!!」

風夏
「社長があの人達に懸けた気持ち・・・
よくわかる
特に今日のライブは神がかってたよ」


「・・・うん
まだまだ僕たちは・・・先輩の足元にも及ばないよ」

風夏126

–126話ここまで

次回 風夏 127話へつづく

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