風夏 127話 夢の続きを。

公開日:  最終更新日:2016/10/11

優&赤城がカナリアの3人に
「絶対にもう一度三人で組むべきです」

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最上
「何を馬鹿なことを」

鈴谷
「一夜限りっていっただろ?」


「どうしてですか!あんな凄いライブが出来るのに!
今からだってメジャーでトップが取れますよ!」

赤城
「そうっすよ!もったいないです!!」

顔を見合わせてムッとする優と赤城。

最上
「いいからいくぞ、お前ら・・・
次のツアーの準備もあるんだ・・・
じゃあな・・・カナリア・・・」

三隅
「・・・・ああ」

鈴谷
「じゃあな・・プロデューサー」


「い、いいんですか?これでホントに」

風夏
「しかたないよ・・・優くん・・・最上さんだって忙しいんだから」

優「けどさー。」

鈴谷
「そんなことより・・・
なんで君らあの”for you”って曲昨日やらなかったんだ?
めちゃくちゃイイのにCDにも入ってないじゃん」


「アレは・・・風夏と組む前のバンドでやってた曲だから・・・
色々事情があってちょっとこのバンドではやりずらくて・・・」

風夏
「だから私が頼んで無理やりやらせてもらったんです。
今回だけでいいからって」

三隅
「それはもったいないなぁ・・・
この後のツアーでもやればいいじゃん」

那智
「たしかにあんなにもりあがるんならやりたいけど」

沙羅
「そうね」

三笠
「でもCDに入ってない曲をやるのもどうかと」

鈴谷
「・・・・・その前のバンドって他にも曲あんの?」


「え、あ、はい・・・あと数曲」

鈴谷
「・・・よし。
じゃあいくか」

優「はい?こんな夜中にどこに?」

風夏127

鈴谷
「まぁまぁいいじゃん熊野・・・今度女の子紹介するから」

熊野
「お前、前もそんなこといって事務のおばちゃん連れてきただろー」

鈴谷
「アレはお前が熟女が良いっていうから」


「あの、ここって」

鈴谷
「ああ、知り合いのやってるレコーディングスタジオだよ・・・
今から君らの前のバンドの曲を”Blue Wells”で復活させる。
せっかくいい曲持ってんだから使わなきゃ・・・
今のCDと2枚組にすればもっと売れるんじゃないか?」

青葉
「で、でも・・・さすがにもう一度レコーディングするお金なんて私達には・・・」

鈴谷
「今回のライブのギャラってことでいいよ」

青葉
「そんな多すぎますよ!
レコーディング代がギャラなんて」

三隅
「いいんだよ・・・俺たちにも協力させてくれ!」

鈴谷
「それに、あれが本当のBlueWellsなんだろ?」

風夏
「・・・・
みんなお願い・・やらせて!

風夏127

那智
「俺はいいけど、お前らちゃんと曲覚えてんのか?」

沙羅
「そのセリフ・・・そっくりそのままお返しするわ」

三笠
「優くんはそれでいいの?」

風夏127

鈴谷
「よーし、じゃあ、まずは録り直すに値するかどうかまずは全部聴かせてもらう・・・
時間もないし、さっさと始めるぞ」

熊野
「おい、俺はやるなんて一言も」

ライブハウスからの帰り、車の中で最上は

赤城に言われた
”なんでカナリア解散しちゃったんすか?
実は俺らめちゃくちゃ好きでよくライブ行ってたんですよ?”
を思い出していた。

最上
「もしかしたら、俺がこいつらの音楽に惹かれたのは・・・
やれやれ・・・俺も歳かな・・・こんなこと考えるようじゃ」


レコーディングが終わり・・・Blue Wellsのメンバーは寝てしまっている。

三隅
「どうだ?朝までには上がりそうか?」

熊野
「当たり前だ・・・誰に言ってんだてめー」

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鈴谷
「流石伝説のレコーディングエンジニア早鞆朱音の一番弟子だな」

熊野
「うるせぇ・・今は結婚して間宮朱音だ・・・
そんなことより、すげぇ新人見つけてきたもんだな、お前ら・・・
相当良いぞ・・・こいつらの曲」

三隅
「見つけたのは俺らじゃないよ・・・天谷早織だ」

熊野
「え、天谷ってあのクッソエロイ熟女プロデューサーの?」

三隅
「え、まぁ・・・うん。その天谷だ」

熊野
「へぇ、そりゃすげぇわけだ・・・
なんたってあのカナリアを発掘した天才プロデューサーだもんな」

鈴谷
「・・・オレ達なんてこいつらに比べたら大したことないよ」

「そうか?」

「ああ。」

鈴谷は風夏の
”私達にはこれしかありませんから・・・苦労なんて思ってません”
という言葉を思い出す。

鈴谷
「自分たちの夢に迷いも不安もない・・・
おっさんには眩しくて見てらんないくらいキラキラしてるよ」

熊野
「お前らだってそうだったろ?若いころは・・・」

鈴谷
「さぁ・・・・どうだったかなぁ・・・
あの時にこいつらの作る曲くらい真っすぐに自分たちを信じていられたら・・・
今とは違った人生になっていたかもな」

翌朝。

風夏127


「あの・・・
もしかしてこれからお仕事ですか?」

鈴谷
「まあな。
さすがに休むわけにはいかないんでね。」


「なんかすみません・・いろいろ助けていただいて・・・
僕たちは好きでバンドやってるだけなのに・・・」

鈴谷
「気にすんな・・・俺たちだって今の仕事は好きでやってんだ・・・
確かにヘッジホッグスを超えるって夢はあったけどな・・・」


「まだあきらめるのは早いです。今からだってきっと・・・」

鈴谷「コレ・・・見てくれ。」

風夏127

鈴谷
「俺の夢はこいつらを一人前の女に育て上げ、嫁ぐ日にお礼を言われて号泣することだよ」

三隅
「俺も今の会社で大事なプロジェクトを任されてな。
それを成功させてもっと会社を大きくしたいと思ってる」

風夏127

きっと最上もそうだと思う・・・
だから君たちも今自分がやりたいことを必しにやればいいんだよ・・・
ただ、真っすぐ・・・思うままに・・・
そして願わくば・・・少しでも長く見させてほしい・・・

風夏127

鈴谷
「おっとマジでヤバい・・・時間だ」

三隅
「じゃあ、頑張ってなBlue Wells」


「ハイ、ありがとうございました!」

鈴谷「ああ」

三隅
「寝ぼけて事故んなよ?」

風夏127

鈴谷と三隅は振り返って
「頼んだぜ・・・・後輩」

–127話ここまで

次回 風夏 128話へつづく

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