食戟のソーマ 186話 旨味の綱渡り

公開日: 

その一瞬に全神経を研ぎ澄ませ!

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創真
(熊肉!複数の部位を使う・・・ロース・バラにモモ肉!脂身と赤身をミンサーで粗挽き
五味子は日本酒によってエキスを抽出・・・みじん切りの玉ねぎを加える 塩で調味
一歩間違えれば旨味は臭味に変わっちまう、とにかく臭さを出させない!!ぬかるなよ俺・・・思い描いた最善の一手を打ち続けろ・・・!!)

食戟のソーマ186

堂島
「・・・!幸平が注いでいるのは熊からとったフォン(出汁)か!ただでさえ強い肉の野生味に・・・更に熊のエキスを追加するとはな
臭みを出させぬ瀬戸際のラインまで熊の持ち味を盛り込み続けるつもりのようだ」

久我と騒いでいたベルタとシーラも料理の方をじっと見つめている

食戟のソーマ186

中華研部員達
「最初はいがみあってたのに一瞬で仲良くなった」
「にしても異様に馴染んでいるな主将・・・まるで女子会のようだ」

堂島
(引き込まれている・・・あの2人の緊張感に 確かに目を離せるはずもない
幸平達が行っているのは 一手間違えば自爆必至の神経ひりつく綱渡りなのだ!!
・・・だが風味と香りの綱渡りなら葉山アキラが一段上だ・・・!)

瓶を取り出す葉山

部員
「出たぞ!!

食戟のソーマ186

創真
(調味料とともに熊肉へまぶして香り付け・・・そんで次に作ってるのは・・・ソースか)

葉山
「人の手元を見てる余裕があるのかよ?幸平」

創真
「!」

葉山
「・・・安心しろよ、お前の分も作ってやるさ 勝手に食べ比べしてくれればいい」

葉山のスパイスの香りにピクンッと反応するベルタとシーラ
「!?」

シーラ
「なんだろう?ヒノキ科系・・・針葉樹特有のツンとした匂いがしたよベルタ」

ベルタ
「そうねシーラ 多分テルペン類やフェノール類・・・大脳皮質を活性化させたりリラックス効果をもたらす成分だわ」

部員達
「?」

シーラ
「そして匂いのもとは間違いなくあのスパイス」

久我
「・・・やっぱりね・・・葉山が作ろうとしてる香りの中軸は “ジュニエーヴル” だったか・・・!」

創真
「ジュニ・・・エーヴル・・・!?」

部員
「 “ねずの実” ですか!?」

食戟のソーマ186

スパイスを入れてソースを仕上げにかかる葉山

その香りは周囲を包む

葉山
「熊の出汁をベースに小麦粉・牛乳を加えとろみをつけていく 全体が香ばしく色づいたところで調味し・・・香辛料で香りを足せば
フライドベアを更に彩るグレービーソースの完成だ・・・!」

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シーラ
(うそでしょう・・・!?
ふつうのグレービーソースとは比べ物にならない重層的な香ばしさ!!
どんな技術があればこんなものが作れるの・・・!?)

シーラ
「ねぇベルタ・・・私・・・少しだけ食べてみたいな・・・」

ベルタ
「・・・うん・・・シーラ・・・私も・・・」

葉山
「味わってみたいのか?量は余分にあるから別に構わねぇぜ」

スプーンで一掬いして差し出す葉山
「・・・ほら」

差し出されるがまま一舐めした2人はビクゥッ・・・と体を震わせる

ベルタ&シーラ

食戟のソーマ186

すごい・・・!!ジビエの雄々しくて暴力的な風味のクセが・・・誰もを惹きつける魅惑の香りへと “調教” されている!!
私たちも簡単に・・・

食戟のソーマ186

堂島
「恐ろしい料理人だ・・・!あの天真爛漫なベルタ&シーラコンビがまさかソースだけでいいように屈服させられるとは・・・!」

部員
「ありえぬ・・・ソースだけであの破壊力・・・!!中華研で受けた厳しい鍛錬がなければ我らとて危なかった!
これは・・・いくら幸平殿といえどあまりにも厳しいのでは・・・!」

堂島
「・・・」

久我
「まぁまぁまぁ黙って見てようよ なーんかやってくれそうな空気だからさ」

創真
「・・・おし、こっちもソース完成だ」

部員
「ぬぅ!?おぉ・・・幸平殿が先に揚げ始めるようだぞ!!」

食戟のソーマ186

同時刻の別室・・・試験を受けているえりな

えりなは移動中、創真と2人でした会話を思い返している

創真
「やー・・・それにしても夜行列車で旅なんてつくづく粋だよなー」

えりな
「まったく・・・君は相変わらずのんきね そんな事で大丈夫なのかしら?
いまいち君からは真面目さが感じられないけれど 本気で進級試験に取り組んで・・・しっかり生き残ってもらわないと困るわよ?」

創真
「だいじょーぶだいじょーぶ 生き残ってみせるさ もっかいきっちり勝負してケリつけなきゃならねー野郎がいるからさ」

葉山の事を思い浮かべるえりな
「・・・それって・・・」

調理を続ける創真
(不思議だな・・・今なら思える あの日、俺は負けてよかった)

食戟のソーマ186

サンキューな葉山

食戟のソーマ186

揚げ物を油からあげた創真

部員
「おぉ・・・!こ・・・この品は・・・!!」

久我
(幸平ちんが試作中作っていたハンバーグ・・・練り上げた脂身と赤身が競演するはんぱない一品だった
それをベースに改良し・・・更に衣をまとわせる事で熊の風味をより凝縮・強化させたって訳ね・・・!)

食戟のソーマ186

よだれを垂らすベルタ&シーラ

宗衛
「ほう・・・!」

創真
「さぁ審査員の皆さん 俺なりの・・・最高の熊肉料理 一丁あがりっす」

–186話ここまで

次回、食戟のソーマ 187話へつづく

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