火ノ丸相撲 120話 感謝

公開日: 

一度は三ツ橋に軍配が上がったものの、土俵際の審判が手を挙げる。

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「え?」
観客がざわつく

三ツ橋「・・・」

火ノ丸相撲120

礼奈
「え・・・何・・・?」

千鶴子
「”物言い”・・・・
アマチュア相撲だと”異議申し立て”と言います・・・
審判は決着がついた時点で必ずどちらかに軍配を上げなければいけません。
ですが、今回の様に微妙な決着の場合は協議して・・・
もちろんこれがただの確認で、軍配通り三ツ橋君の勝ちになる可能性もありますが・・・
軍配差し違えで判定が覆る事も・・・
もしくは、両者落ちたのが同時と見て再試合か・・・」

桐仁はじめダチ高相撲部員は青くなる。

桐仁
(・・・こんな100回やって一回あるかどうかの状況・・・
この状況作るのにどれだけ積み上げたと思ってんだよ・・・・!
三ツ橋はもうボロボロだ・・・
再試合なんて負けに等しい!
頼む!
軍配通りであってくれ・・・!!)

協議は終わって・・・

どっちだ!

主審
「同体!取り直し!」

三ツ橋の目は絶望の色を帯びる。

それは他のダチ高部員も同じ

金盛
「・・・同じ手はもう通用しないだろう・・・」
(ここまでやっても勝たせてもらえないのか・・・)

桐仁が三ツ橋の異変に気付く。

火ノ丸相撲120

土俵から落ちる際に脚に首藤の体重がかかったのだった。

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三ツ橋
「止めないでくださいね・・・
今土俵を下りてもなんにもならない。
けど・・・土俵に立ってさえいれば・・・
何かが起きるかもしれませんから」

手をついて

はっきよい

國崎は三ツ橋の言葉を思い出す
”どんな犠牲を払ってでも欲しいんです。
チームの為の1勝が・・”

國崎
(ホタル・・・もう・・・飛べねぇのに・・・)

三ツ橋、変化するも首藤に軽く突き飛ばされて倒れる。

國崎はさらに三ツ橋の言葉を思い出す
“僕だけ思い出作りに行くわけじゃないんですよ。
僕だって日本一を目指すチームの一員なんだ!
見てろ!いつか僕の勝利に感謝するときがくるからな!”

「勝負あり!白楼の勝ち!」

小関
「すみません!担架お願いします」

火ノ丸相撲120

観客
「決して褒められた内容じゃなかったけど・・・
頑張ったよな・・・」
「あぁ・・でも・・やっぱり・・そうそう起こらないか・・・番狂わせなんて・・・」
「結局大太刀は2連敗・・・
もう後がない・・・
しかも次の中堅戦の相手は

火ノ丸相撲120

大包平(おおかねひら) 加納彰平(かのうあきひら)

「いやぁ大太刀の國崎だって国宝”大典太”を倒して・・・」
「まぁな・・・
でもぶっちゃけ国宝の中にも優劣はあるよ」
「そこに行くとやっぱり加納は本物だな」
「表彰台・・・天王寺の横にはいつも加納がいた。
大典太も数珠丸も・・・加納に勝てたことはない。
天王寺に次ぐ白楼のナンバー2ってのは高校相撲界においてもナンバー2なんだよ。
事実、この後に行われる個人戦決勝で草薙とやるのはあいつだ。
童子切とならび東西の両横綱と謳われる名刀”大包平”の名は伊達じゃない・・・
正直國崎でもまだまだ厳しいと思うね。
この選手層の厚さよ・・・大太刀もここまでか・・・」

加納
「勝ったのに浮かない顔だな首藤。
あの突っ掛けも素人なりに必死に考えた結果なんだろうな・・・
猫だましも八艘飛びも・・・
そうとう稽古してきたんだろう・・・
本当に相撲が好きで・・・すべてを懸けて・・・ただ・・・

火ノ丸相撲120

加納
「努力ってのは勝って初めて評価される。
それまでどんな道を歩いていようが勝ったヤツの道が正しいんだ。
そしてお前は勝った・・・・その事を素直に喜んでおけばいいんだよ」

中堅戦。

行司
「東國崎君・・・西加納君」

小関に肩を借りて歩いている三ツ橋
「すみません、みんな・・・
あんなマネまでしたのに・・・
すみません・・すみません・・・!」

國崎が土俵上で笑い出す
「ハハッハッハ」

火ノ丸相撲120

行司
「おい、君!土俵上だぞ!」

國崎
「俺ぁ耳が良いからよぉ・・・
あんた(加納)の話もよぉく聞こえたぜ!
確かにあんたの言う通り、勝負ってのは相手を否定し自分を肯定するためのもんだ。
ホタルは勝つために努力してきたよ。
でも勝てなかった。
全敗だよ。
結果だけ見りゃいてもいなくても一緒・・・
何もしてないのと一緒だ・・・でもな・・・
横であいつの努力をずっと見てたらそれが全て無意味だったなんて・・

火ノ丸相撲120

國崎
「ホタル・・・感謝するぜ・・・

火ノ丸相撲120

俺がお前と同じ立場だったら、はたして俺はお前の様に図々しく勝ちたがれただろうか・・・
素人の分際でチームの為に日本一のチーム相手にどんなにみっともねぇマネしてでも勝ちてぇと思えただろうか・・・
俺は天才だ。
今まで息をするように勝ってきた。
でも今日ホタルに改めて教えられたぜ。
一勝の重み・・・そして・・・形振り構わねぇで食らいつくカッコよさをな。
ダチ高は今、絶体絶命だ。
でも諦めねぇ。
アイツの努力を否定させねぇ為に・・・
お前らだってそうだろう。
負けた天王寺の道が間違ってると思いたくなくて、燃えてるんだろうが。
火ノ丸の道も、ホタルの道も、無駄じゃねぇ。
それを・・・

火ノ丸相撲120

–119話ここまで

次回 火ノ丸相撲 120話へつづく

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