食戟のソーマ 190話 誰が為に

公開日: 

創真と葉山が1票ずつ。
宗衛の票の行方は・・?

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中華研部員達
「最後の1票」
「どちらに投じる!?薙切宗衛・・・!!」

葉山
(俺の出したフライドベア・・・隙なんてどこにも無かったはずだ なのに並ばれた・・・だと・・・!
幸平・・・!!目障りだぜ・・・そのニヤけ顔 図に乗るのはここまでだ 俺は負けるわけにはいかねぇんだ、絶対に・・・!!)

十傑を賭けたバトルロイヤルの後・・・

窓を開けて車内から話しかける薊
「改めて・・・バトルロイヤル勝利おめでとう、葉山アキラ これで晴れてセントラルの仲間入りだね」

葉山
「そんな事はどうだっていい これで約束通り、俺と潤の研究場所を」


「では早速、初仕事だ」

葉山
「・・・初仕事?」

食戟のソーマ190

葉山
「な・・・ッ どういう事だ!機関に入るのが条件だって・・・」


「セントラルに入るという事は僕に忠誠を誓うということ 僕の意思に反する行動をとるならその時はどうなるか分かるよね?」

去っていく薊

汐見ゼミに戻った葉山

汐見
「ダメだよ葉山くん、今すぐ機関から抜けて

大体ねぇ!!私は機関に入るの自体ダメって言ったよね!?どうして言う事聞いてくれないの!?」

葉山
「だ・・・だったら研究を存続させる方法が他にあるっていうのか?あるなら教えてくれよ!」

汐見
「・・・ないけど・・・」

葉山
「・・・」

汐見
「でも・・・もう分かったでしょ 薊・・・先輩に従っても・・・私たちの自由にさせてくれる保証なんてどこにもないんだよ・・・!」

葉山
「・・・だけど 俺は・・・どうしても・・・」

食戟のソーマ190

席を立って出ていく葉山
「・・・いいよもう お前が何と言おうとこの場所は守ってみせる たとえ何を犠牲にしてでも・・・!!」

宗衛
「・・・味についてはほぼ互角と言える対決だった それはベルタ・シーラの票が割れた事からも明らかだ

勝負を分ける要素があるとするならそれは 皿にかける “執念” 」

部員達
「・・・執念・・・」

宗衛
「幸平創真、君がソースに使ったのは普通の蜂蜜ではないな?」

葉山
「!?(・・・確かに・・・本来ハチミツが持つザラついたような甘い香りが薄い なんだ?このほのかな渋みを放つハチミツの・・・正体は・・・!?)」

創真
「よくぞ気付いてくれました! “キハダ蜂蜜” っす!」

葉山
「キハダ・・・だと・・・!?」

食戟のソーマ190

宗衛
「他の蜂蜜でもその濃厚さとまろやかさで熊肉を引き立てる事はできただろう・・・だが!
ともすればメンチカツの強いパンチ力と重なった時、味をクドくさせてしまう事もある
その点、キハダ蜂蜜はどうだ この僅かな苦味と渋みを含んだ後味が抜群に熊肉と合っている・・・奇跡と言える程に!!
幸平創真は蜂蜜がはらみうる欠点を見逃さず、より深い美味を追求してみせたのだ!!」

葉山
「・・・!!」

ベルタ
(でも・・・どうしてこんな組み合わせを閃くことが出来たんだろう・・・?
キハダ蜂蜜は・・・日本で最も多く流通してる “レンゲ蜂蜜” や “アカシア蜂蜜” に比べ、出回る数がかなり少ない品種
偶然いきあたるとはとても思えない・・・)

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部員達
「粘った成果は・・・出たようだな」
「えぇ・・・めちゃくちゃ大変でしたがね・・・」
「主将も全然助言してくれないし・・・」

久我
「簡単に助言してちゃ幸平ちんのためになんないじゃーん 分かんないかなぁ、あえて距離を置いた俺の苦しい気持ち!」

部員達
「主将はのんびりお茶してただけじゃないですかー!!」
「そうですよ、ほんとに大変だったんですからー!」

ベルタ
「・・・? 照紀ちゃんどういうこと?試作中に何かあったの・・・?」

久我
「ふふん・・・あの蜂蜜に辿り着くまでに一苦労あってね 俺もしてやられた事があるんだけどさ
幸平ちんは納得いく答えが見つからない時、その答えが見つかるまで絶っっ対に諦めないんだよね」

雪山で手掛かりを探す創真と部員達

食戟のソーマ190

部員達
「幸平殿!とりあえずドングリ・ナラ・コクワの木の実を確保したぞ!」

創真
「うす!助かるっす!」

部員達
「山間の沢まで降りてみよう!なにか見つかるかもしれぬ!」
「押忍!!」

久我と電話で話す創真
「やーすんませんね久我先輩!部員の人たち借りちゃって」

お茶している久我
「苦しゅうないぞよ幸平ちん でも奥地まで入っちゃダメだよ?あと天候が悪くなる前に下山することー

それさえ守ればしなない程度にコキ使っていいから」

部員達
「(主将ー!!)」

捜索は続く・・・

部員達
「朝から歩き詰め・・・さすがにキツいな」
「あぁ・・・日々、中華研で厳しい鍛錬を受けている我々とてこれは・・・」

創真
「おし、最後にあの尾根まで行ってみやしょー!」

部員達
「まだ粘るのか幸平殿!?」
「とんだ雪中行軍だ・・・!」

創真
「(とにかく可能な限り選択肢を増やす!そんで厨房で試しまくる!!)」

厨房で試行錯誤を続ける創真
「ダメだ・・・エゾマツやヤマゲラの木は葉っぱを煎じたり燻したり、ブーケガルニみたいにしてから窯で焼きあげて香りを出した
熊がエサにする木の実をアク抜きして、その食感が活かせないか試してみたけど俺が作ろうとしてる料理の最終形とはかみ合ってない・・・
つーわけで明日また朝から山に入るんでよろしくお願いしやす!」

部員達
「またなのかー!!」

創真
「(時間が許す限り這いずり回れ!何十・・・何百・・・いや・・・何千通りでも組み合わせを試しぬくんだ!)」

創真
「そうやって散々駆けずり回ってやっと蜂蜜って可能性を見つけたんすよ ただ・・・
単に蜂蜜っつっても選択肢は多い・・・そこからあの蜂蜜に辿り着くまでには “もうちょい” 時間がかかりましたけどね」

試行錯誤する創真の後ろには膨大な量の皿や鍋が積み上げられている・・・

宗衛
「この皿の根底にあるのは味に対する飽くなき探究心と執念に他ならぬ そこに私は・・・ “料理人の顔” を見た!!」

葉山
「何だと・・・!?おい待て・・・!何をバカな!!俺の皿の完成度に及ぶはずが・・・」

堂島
「本当にそうだろうか?」

葉山
「堂島シェフ・・・?」

堂島
「君は君なりの美味を追求しきったと言うんだな?」

葉山
「・・・当然でしょう 俺はこれ以上ない完璧なバランスを組み上げて・・・」

堂島
「だった1人で、誰の為の皿かも分からないまま・・・か?」

その言葉に目を見開く葉山・・・

葉山がまだ小さい頃

葉山
「潤!なぁ潤!ちょっと試作した品を見てくれねぇか」

汐見
「すごいね・・・!すごいね葉山くん!どうやったらここまで突き詰められるのか・・・ほんとに凄いよ!」

葉山
「・・・と、当然だろ!このくらいやれなきゃ話にならねぇよ 俺は遠月で頂点とるつもりなんだからなっ」

熊肉の試作中の葉山

葉山
「・・・よし、完璧だな ・・・ん?」
(そうだ・・・ケイジャンスパイスに配合してる香辛料・・・もっと粗めに挽けば更に風味が立つんじゃないか?やってみる価値は・・・いやどうだ・・・?)
「なぁ潤、これ・・・」

いつものように、当たり前のように振り返った葉山だったが・・・そこに汐見はいない

葉山の頬を涙が伝う・・・

堂島
「味わうまでもなく分かる 君が選抜決勝で出した皿とは・・・込めた熱量に明らかに差があるという事が
葉山アキラ・・・君はこの皿に対して 真に情熱をもって試行錯誤し抜いたと心の底から言い切る事ができるか?

食戟のソーマ190

葉山
「・・・だったら・・・幸平はどうしてあそこまでできたんだ あいつの情熱はどこから来たっていうんだ
生き残りたいっていう思いだけで あそこまで貪欲に・・・なれるのか・・・」

創真
「なに言ってんだ葉山」

食戟のソーマ190

全部お前に美味いって言わせるため・・・ギャフンと言わせるため!俺が今日まで頑張ってきたのはそのためだろ
だから勝負から余所見されちゃたまんねーんだよこっちは!」

食戟のソーマ190

–190話ここまで

次回、食戟のソーマ 191話へつづく

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