僕のヒーローアカデミア 115話 アンリーシュド

公開日: 

モーテルの窓から男が街を見下ろしている。

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額にキズがある男
(大事なのは自分が誰なのかよく知ることだ
満ち足りた顔で勤めやがって・・・ありゃアダメだ
〈素敵だと思うぜ〉
どいつもこいつもまともな人間ばっかりだ!

僕のヒーローアカデミア115

オールマイトが来ない世の中ーーー

神奈川県神野区の戦いでオールマイトが引退して半月が経った。

額傷
(テレビもネットも連日不安を煽るだけの井戸端会議を垂れ流す)

テレビからは宮城の声
「しかし現状、我々の生活に大きな変化はないワケじゃないですか?
今後どう変化していくか、具体性をもって追求し 対策を考案していくべきと考えます」

額傷
「お前は違うな、認めてやるよ宮城キャスター」
〈認めねえ〉

宮城
「ひとえにオールマイトという存在が大きくなりすぎた 大き過ぎて見えなくなっていましたよね」

額傷
(一般人にとって大きな変化といえば専らこいつだろう 繰り上げでNo.1の座に就いたヒーロー・エンデヴァー
不安の大部分は今、彼にのしかかっている そりゃそうさ、万人に受けるキャラじゃねえ)

テレビの街頭インタビューで答える30代の会社員
「エンデヴァーも別にダメってワケじゃないと思うんですけどォ どうしてもオールマイトと比べちゃいますよね」

額傷
(彼は一言で表すと荒い 俺から見りゃ凡人が超人のフリしてる
〈超人さ〉
不可抗力で不相応の地位を得たんだ 彼にとっても不幸な話さ
ヒーロー弱体化の象徴となるなんて俺ならまっぴらごめんだ)

宮城
「エンデヴァーは事件解決件数こそ多いものの、激情家で行き過ぎる事も少なくありません
また支持層は20~40代男性と、オールマイトに比べ大きく偏っているんです
我々としてもこれからは受身でただ守られるのではなく、彼(ヒーロー)を盛り上げてあげないといけないんじゃないですかね
マイナス面を煽るのではなく、どうプラスに運んで行けるかが・・・」

テレビを消す額傷
「行くか・・・」
(弱体化ってのはパワーの話じゃない、宮城はよくわかってる 心の話だ)
〈パワーの話さ〉
「うるさい・・・!黙ってろ・・・!」

街を歩く額傷
( “私が来た” 普通に生きてりゃ心強い だがそうじゃねえ連中には呪いだった

僕のヒーローアカデミア115

煙草を吸いながら傍観している額傷
(とは言っても・・・ “個性” を持て余した人間に魔が差す・・・これはいつもの光景だ)

そこに現れるヒーロー
「おのれ昼間っからよくも堂々と!」

額傷
(ここから少し違う光景)

背後から鉄パイプで殴られるヒーロー

更にトラックで待ち構えている2人の男
「イエロー!早くしろ!!」
「ああバカ!カウンターごと持ってきやがった」

逃走していく4人組
「ハッハハハ 残念だったな!ヒーロー!」
「俺たちゃ1人じゃあねーんだよ!せーの」

僕のヒーローアカデミア115

ただ・・・俺達が探してるのはもっとこう・・・)

携帯が鳴って電話に出る額傷
「何だよ義爛、元気でやってるか?」

義爛
「久し振りだな!そっちこそどうなんだ?」

額傷
「わからん 俺には俺が元気なのかわからない」

義爛
「そうか、難儀だな」

額傷
「おい、俺の質問に答えろ お前は元気なのか?」

義爛
「ああ元気だよ、忙しすぎて嬉しい悲鳴さ ここ1、2週の間でスーツ・アイテムの闇市場が一気に活性化してる 需要が倍増してね
ヴィラン連合!今じゃバカ共のカリスマだぜ」

額傷
「そりゃ良かった」
〈良くねえ!!〉
「黙ってろ・・・クソ・・・! で!?何の用だ、俺も忙しいんだ」
〈暇だよ〉

義爛
「荼毘と連絡がつかない お前知らないか? し柄木が一旦集まりたいらしい、改めて連絡行くと思うが」

額傷
〈知ってるぜ〉
「知らねえ、勝手に喋るな!」

義爛
「・・・オーケー、だいぶキてるな 無理はするなよ」

通話終了・・・

額傷
「くそ・・・俺は・・・俺だ・・・」

ヴィラン連合は今、各地に分散している

捜査の目を眩ます為、そして同志を集める為、組織の更なる拡大の為に

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どこかの路地・・・


「なんだァてめェ 気持ち悪ィ顔しやがって・・・」

**
「何見てんだ、ころすぞコラ」

そこにいたのは荼毘
「これは・・・要らねえよなァ・・・」

燃やす荼毘
「付せろ ゴミならせめて 燃えて俺の薪となれ」

額傷
「ハァ・・・ハァ・・・ダメだ・・・包まなきゃ・・・裂ける・・・分裂する・・・!!分裂する」

僕のヒーローアカデミア115

額傷の男の正体はヴィラン連合のトゥワイス

落ち着いたトゥワイス
(少し語ろう 俺も昔は楽しく悪さをしたもんだ 俺の “個性” は “二倍” ・・・1つを2つに増やすシンプルな力だ
自分を分身させ、分身にまた分身させ・・・あっという間に自分だけのチーム完成だ 分身達に何でもやらせて、俺は俺達の王だった
だが俺が王である事に俺は不満を持ってしまった 俺は俺にころされかけた 増やしたものはある程度ダメージを受けない限り消えない
俺達が自分こそ本物だと主張を始め言い争った 想像できるか?このイカレた状況が1週間と2日続いたんだ
結果として俺達はころし合い、消えた 以来、俺は俺が本物なのか確信が持てない わからなくなっちまった
イカレちまった人間に居場所はねえ ヒーローが救けるのはいつだって善良な人間だけさ
俺は俺を受け入れてくれた連合の役に立つ事で 俺は俺でいいんだと思いたいのさ
俺が探しているのは同じようにイカレちまった人間)

僕のヒーローアカデミア115

僕のヒーローアカデミア115

オーバーホール
「病気だよ、お前ら 病気は治さなきゃあ」

「金は頂いたんで ヒーローが来る前にとっととずらかりやしょーや “オーバーホール” 」

オーバーホール
「病人ばっっかりだ どいつもこいつも・・・」

僕のヒーローアカデミア115

トゥワイス
(どうやらイカレ野郎共は 自分達で居場所をつくり始めたようだ)
「よォし・・・どうしよっ・・・っかな!?」
(ヒーローサイドも俺達ヴィランサイドもドロドロに変容し始めている 大事なのは自分が誰なのかよく知る事だ
自分がどうなりたいのか・・・どうしたいか・・・それがとても大事なんだ)

A組が仮免試験に挑む頃・・・

特殊拘置所を訪れたオールマイト

オール・フォー・ワン
「そろそろ後期が始まるだろう?もう始まっているのかな?教育に専念するものだと思っていたが・・・

僕のヒーローアカデミア115

オールマイト
「ケジメをつけるだけさ オール・フォー・ワン」

–115話ここまで

次回 僕のヒーローアカデミア 116話へつづく

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