風夏 132話 家族の風景。

公開日: 

全国ツアー・大阪編、佳境!

椛、決意のラストライブ!

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風夏132

椛のラストライブは最高の盛り上がっている

秀行
「やっぱいいっすねぇー
椛のライブは!」

椛父
「これがええんか・・・
がちゃがちゃやかましいばっかりでよぉわからんわ。」

三笠
「歌・・凄く上手ですね、椛さん。」

青葉
「ねーーそれに美人だし身長も高いからステージ映えしますよね。」

マスター
「う~ん、悪ぅはないんやけどなぁ~
遠慮しとるっちゅーか
迎合しとるっちゅーか・・・
何かたらん気がするんや・・あいつの曲は。
そこさえ突破出来たらドーンと行くねんけどな!ドーンって」

優は椛の言葉
”そこまで言うなら聴かしたるわ!
ウチにしか作れへん日本一の曲を”
を思い出す

優「・・・・」

風夏132


「ホンマにー?
ほなもっかい初めからやったろか?」


「アハハ、やれやれ!」
「終電なくなってまうわ!!」


「せやね・・・終電なくなってしもたら困るから・・・・
最後に新曲聴いてってください。」

椛父が歩き出す

椛父
「もうええわ・・・耳痛いさかい先帰んで」

秀行「え、あと一曲ですやん!!」

風夏132

椛父の足が止まる


(しっかり聴いとってや・・榛名くん・・・)


「なんやバラードか?」
「みたいやな」

風夏132

店の名前がオカンと同じだってお客さんにイジられると

オトンは必ず機嫌が悪くなる・・・”


「あ、俺知ってるで串かつエッちゃんやろ?」
「俺行ったわ!確かに店の名前の話したらめっちゃキレられた」
「でも美味いよなあの店」

店の評判が良くて椛父、ちょっとうれしそう?


”年中無休だから私はいつも一人で夕飯食べて・・・

寂しくなって寝ようと思った頃にやっと階段上がってくる音が聞こえてうれしくなってた

私を起こさないようにヒソヒソ話しながら二人で晩酌

隣の部屋から聞こえてくるその声が安心して眠れる子守歌

油のはじける音とソースの匂い

私が大人になってもずっとオトンとオカンは串かつ揚げてると思ってた

だけどオカンが倒れて一回だけ店休んだ日

私は初めてめっちゃ泣いてるオトンを見た

隣の部屋からはもう

子守歌は聞こえてこない

今は誰も入れない開かずの間

そこを開けたら本当に何かが終わる気がするから・・・

だからあの日のままの開かずの間”

ここまで聞いて椛父は帰ってしまう。

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”オカンが作りかけだった毛糸の帽子

続きは私が作っておいたから・・・

オトン使ってくれたらいいな・・・

今はこんなことしかできないけれど

あとちょっとだけ待ってて欲しい

私の大好きなあの場所で

油のはじける音とソースの匂い

きっと今日もオトンは一人串かつを揚げてる

風夏132

ライブが終わって・・・

風夏132

マスター
「アレ?椛ちゃんはどこや?」

那智
「さァ・・・
俺も感動して挨拶に来たんですけど・・・」

マスター
「せやろ!そう思うやろ?
一皮も二皮も剥けよったでアイツ!
コレはドーンと行くわ!!
すぐ次のライブや!」

一人で椛を探していた優。

椛は誰もいなくなったホールにいた。

風夏132


「あの・・椛さん?」


「ごめん!今こっち来んといて!
きっとウチめっちゃ変な顔しとる思うから!!」


「・・・すみません
曲すごく良かったです・・・
どうしてもそれだけ伝えたくて・・・」

椛「ホンマに?」


「・・・正直ちょっと泣いてしまいました」


「ぷっ・・アンタにそう言うてもらえたらもうウチは思い残すことも無いわ。
これですっきり音楽をやめられる」

優「・・・・」


「そう・・・思うてたんやけどなぁ・・・

風夏132

アカンなぁ・・・それ聞いたらウチ・・・

風夏132

優「椛さん・・・」

椛は優の胸にしがみつく

優「ちょっと・・・あの・・・」


「さっき・・・会場にお父ちゃん来とったんよ」

優「・・・え?」


「ウチの曲聴いて・・・途中で出てってしもた・・・
なんて思たんやろ・・・
やっぱし腹立ったんかなぁ・・・あんな歌。
もう頭ン中グッチャグチャや・・・
なんも考えられへん・・・」

椛父は・・・

風夏132

–132話ここまで

次回 風夏 133話へつづく

〇感想

”オトンの串かつ”

泣けたな・・・

でもやっぱメロディーが欲しい。

最近これ読むと串かつが食べたくなって西日暮里まで行って食べてます。

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