火ノ丸相撲 123話 弱き心に強き意志

公開日: 

医務室のモニターで國崎の試合を見ていた三ツ橋と堀ちゃん。

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「なりふり構わない寄り・・・
三ツ橋くんの頑張りに影響されたのかもしれませんね・・・」

三ツ橋
「・・・・相撲を始めたのは僕と同時なのにな・・・
ずるいや・・・かっこよすぎです!」

日の丸相撲123

栄華大付属相撲部員
「終わってみれば・・・國崎の完勝・・・加納に良いところがなかったな」

栄華大付属相撲部員2
「ヤバいなぁ・・・
國崎どんどん強くなるよ・・・
勘弁してくれーー」

さらに別の栄華大付属相撲部員
「本当にまいったぜ・・・
白楼にも大太刀にも女子マネがいるってのに、何でウチにはいねぇんだろうな・・・」

栄華大付属校相撲部員2
「え・・・なんの話?試合見てたんじゃないの?」

別の栄華大付属相撲部員
「はっはっはそう試合ね・・・
でもありゃ加納の自滅だな。
トリッキーなはずの千比路の正面からの寄りに一瞬躊躇した。
”本当に寄りが狙いか?”
という考えが対応を遅らせたんだ。
逆に言えばその一瞬の勝機を逃さなかった千比路の嗅覚・・・

日の丸相撲123

兵藤
「もし白楼が勝ち上がれば加納と・・・
大太刀ならそん時ゃ俺が千比路とやるぜ!いいな!」

栄華大付属校相撲部員2
「はは・・勝手に決めないでね・・」

加納
「すまん・・・みんな・・・決められなかった・・・」

監督
「心・技・体の”心”
・・・どんな競技・・・武道・・・スポーツにもこの心技体という要素はある。
そんな中でなぜ相撲は殊更に・・・
とりわけ”心”の有り様を重要視するのか・・・わかるか?
それは相撲に挽回の機会がねぇからだ・・・
他の競技ならミスしても心を正して取り返す間がある。
制限時間内・・・
次のラウンド・・・
次のチャンスに・・・
だが相撲は一瞬・・・一つのミスが敗北に直結する
だから土俵にあがる前から心を整えておかなきゃならねぇ。
そういう意味でお前は気負い・・力み過ぎていた。
獅童に代わってチームを引っ張ろうとしてな・・・
気づけなかった俺のミスだ。
満足するなよ!お前は弱い!だからこそまだまだ強くなれる」

加納
「はい・・・」
(・・心の強さか・・・
土俵に上がる前から戦いは始まっている・・
その点で言えば・・・

この男にはなんの心配もない

日の丸相撲123

真田
「出たなモンゴル人留学生一年バトムンフ・バトバヤル・・・
あいつだけだ・・・
俺たち石高の白楼データにも載ってねぇのは・・・」

金盛
「・・・・」
(春の三人制団体白楼戦で俺が上げた唯一の勝ち星はあいつとは別のモンゴル人の3年生からだった・・・
奴も白楼のレギュラーの名に恥じない実力者だった・・・だが高校相撲の外国人枠は一名。
あのバトって奴が一年生にして勝ち取ったんだ・・・
なぜか個人戦には出ていない・・・
こいつの実力は団体戦での戦いぶりでしか計れないが・・・
俺以外にも感じてるやつはいるはずだ・・・力士なら・・・

日の丸相撲123

金盛
「ダチ高も三連敗は免れたが・・・
まだ首の皮一枚繋がったに過ぎねぇぞ・・・」
どう転がるかわからねぇ・・・何しろ・・・
ここまでの重要局面で”あいつ”に回ってきたことはねぇからな

ダチ高相撲部の様子

小関
「國崎ー」

桐仁
「やっぱ頼れるぜあんたは!!」

國崎「ハッハッハ!当然だろ・・・俺だぞ?」

ハイタッチをして盛り上がっている。

國崎
「さて・・・
わかってんだろうが・・・
県予選の時とは違うぜ?
カッコイイところ見せてくれよ五じょ・・・」

國崎、異変を感じてユーマを見ると

日の丸相撲123

これを見た仲間も青ざめる

國崎「お、おい・・・」

小関&桐仁「・・・!?」

この様子は金盛も見ていた
(終わった・・・)

國崎
「今更なんちゅう顔してんだ五條!
どういう状況かわかってんだろ!?」

「え?」

日の丸相撲123

小関
「ちょ・・國崎!!ダメだよ追い詰めちゃ。
ゴメンユーマさん!
俺が負けたばっかりに」

ユーマ「お、小関・・・

観客
「・・・何だ?」
「大太刀が揉めてるぞ?」

礼奈「佑真・・・」

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回想。

少し前、男子トイレでユーマが吐いている。
「おぇ・・・」

出てきたユーマに

礼奈
「大丈夫?佑真・・・
もうすぐ準決勝始まるけど・・・
体調悪いの?」

ユーマ「
・・・相撲は心が大事だって言うじゃんか・・・
火ノ丸や國崎は言うまでもねぇ・・・
小関だってなんだかんだで肝が据わってるし、あの三ツ橋でさえ・・・
いや・・・あいつが一番ぶっ飛んでるかもしんねぇな・・・
俺だけだよ・・・・
この期に及んでビビってんのは。
多分ダチ高で俺が一番心が弱い・・・
今日の相手は今まで以上の強敵だ!
一勝の・・・一敗の重みも今までとは段違い・・・
あと二つ勝てば日本一なんだ・・・
なのに・・・だからこそ・・・
俺の一敗がチームの夢を終わらせちまうかもしれないと思うと・・・
恐くて震えが止まらねぇ。
笑っちまうよな・・・
今まで散々人の夢邪魔してきたくせによ・・・」

現在。

ユーマの極度の緊張ぶりに会場がざわつき始める。

ユーマ
(小関が負けたのだって本を正せば、俺があいつから奪った二年間のせいなんじゃねぇのか・・・?
この試合にみんなの夢が・・・チビの将来がかかって・・・
くそ!だめだ・・・余計なことを考えるな!)

火ノ丸
「ユーマ・・・

日の丸相撲123

覆水を盆に返すんじゃろ?
ワシの事はいい。
お前はお前の相撲を精一杯取って来い!」

この言葉でガチガチに握っていた拳を緩めるユーマ。

しかしまだ震えは止まらない。

ユーマは目を瞑り、

コォォォォォォォォォォォ

観客
「何の音?」

会場中に響く。

日の丸相撲123

カメラマン
「空手の”息吹”
肺の中の空気を一気に吐いて乱れた息を整える空手の呼吸法だ・・・・」

ユーマ
「ワシの事はいいだぁ?
ふざけんな!
てめぇにも借りがあんだよ
こんな機会くれたこととかな・・・
俺だってダチ高相撲部だ。
色々背負わせてもらうぜ・・・!」

火ノ丸「・・・おう!」

ユーマ
(そうだ・・・
ずっと待ってたはずじゃねぇか!
小関に・・・
チビに・・・
相撲部に借りを返せるこの時を・・・
それで震えるのが俺なら・・・
そういう俺をぶつけるしかねぇ・・・
それが俺の精一杯だ・・・!)

観客席では

「お母さんもやったら?息吹」

日の丸相撲123

土俵上のユーマとバト・・・

バト
「はぁ・・震えてんジャン カワイソウに・・・
言っとくケド僕、加納サンより強いからネ」

ざわつく観客「!?」

バト
「僕はこの大会でもっと名ヲ上げないといけないんだヨ。
プロになるためにネ。
なのになんでこんな奴と・・・・
遊びじゃないんだヨ僕ハ。」

ユーマ
「・・・うるせぇ。
てめぇの事情なんて知ったことか・・・

日の丸相撲123

–123話ここまで

次回 火ノ丸相撲 124話へつづく

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