シリーズ”離島医療編”ラスト!!

手術室から産声が聞こえた!

 
 
 
 
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無事取り上げられた久松ユリさんの赤ちゃん。

手術中のランプが消えて医師二人が出てきた。

コウノドリ180

夜、暗くなった新生児室で保育器の中の赤ちゃんを見ながらイチロー先生とゴロー先生が話している。

ゴロー
「ユリさん・・・
結局ヘリで本土に搬送しませんでしたね。」

イチロー
「うん。
出血も予想より少なくて輸血もなしで済んだし・・・
手術後すぐに搬送するのはリスクが高いですからね。
でも手術した傷から再出血することもあるし、肝機能異常の経過を含めて全身の状態を厳重に診ていかないと・・・」

ゴロー
「・・・・そうですね。」

コウノドリ180

ゴロー
「オレがいなかったとしても、いざとなればイチロー先生は一人でも助けたはずですよ。」

イチロー
「それでも人手は多い方がいい。
産科医の一人体制は緊急時のリスクも高いですし、心身の疲労も激しいものです。
これからの地域医療は産科を含めてますます過酷になるかもしれません。
この島だけでなく、住民の高齢化や過疎化は進み・・・
お産を行える施設は減ってくると思います。
医者は都会に集中し、地方はますます医師不足になっていく。」

コウノドリ180

イチロー
「それに私がやらずに誰がやるんです?
な~んて風には思っていません。
私は単純にこの島とこの島の人たちが好きなんです。
だからこの島で生まれる赤ちゃんからこの島で亡くなる老人を看取るまでかかわっていきたいんです。
そんな欲ばりな医者がいてもいいでしょ。」

ゴロー
「・・・」

久松ユリさんの病室。

ゴローがユリさんに経過を説明。
「・・・・再出血もないですし、体はしっかり回復してきています。
念のために頭のCTも撮りましたが、問題はありませんでした。」

ユリ
「ゴロー先生・・・
ヘリで搬送された初産婦さんどうなった?」

ゴロー
「搬送後すぐにお産になったみたいです。
27週なのでかなり早産ですが、今のところ大きな合併症はなくて・・・
カワイイ男の子だって連絡がありました。」

ユリ
「よかった~」

ゴロー
「・・・はい。」

病院の廊下をイチロー先生とマキさん、ゴロー先生で歩いている。

マキ
「・・・いよいよ今日でゴロー先生最後かぁ
さみしいなぁ~」

イチロー
「ですね。」

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ベンチに腰掛けているマツコばあさんに声をかけるゴロー先生
「マツコさん、今日の調子はどうですか?」

マツコ
「いいよ。」

コウノドリ180

体に気を付けるんだぞ。」

ゴロー
「・・・」

タケシ少年が後ろからゴローの服の裾を引っ張る。

ゴローは尻をおさえて
「な・・・なんだタケシ!
カンチョーはやめろよな!」

タケシ
「また遊ぼうね。」

ゴロー
「え・・・・うん。」

タケシは寂しそうに戻って行った。

ゴロー
「・・・イチロー先生。
オレ・・・・
地域医療に向いてますかね?」

イチロー
「どうですかね・・・
私は地域医療にかかわる医師は制度によって作られるものではないと思っています。
それを作っていくのは地域の住民とゴロー先生自身ですからね。」

ゴロー
「・・・・」

マキ
「私は素質あると思うよ。
ほら・・・・」

「え・・・」

コウノドリ180

久松父
「今夜ゴロー先生の送別会やるべ。
イチロー先生もマキちゃんもみんなに声かけといて。」

二人
「はい、喜んで。」

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