季節は巡り、時は春・・・

午前中の授業が終わり、生徒たちが雑談しながら歩いている。

その生徒たちがある集団を見て足を止める。

「極星寮だ!!」

 
 
 
 
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食戟のソーマ197

先頭を歩く堂島を見て

生徒達
「堂島だ!第一席かぁ・・・!オーラあるなぁ」
「兄貴って呼びてぇ・・・」
「あっ!中村薊さんもいるー!」
「高1で十傑第三席・・・この間の “秋の選抜” でも当然のように優勝!」
「高2で第一席なんてのも狙えたりするかもしれないわよ」
「あの中等部の汐見って子も凄いらしい 海外への特別研究派遣隊から声をかけられてるってさ」
「へー・・・けど、ちっこくてなんか可愛くね?」

食戟のソーマ197

「そして・・・」
「あぁ!極星といえばアイツだ!」

食戟のソーマ197

堂島
(俺達が高3になった年、極星寮は完全なる黄金時代を迎えていた
校内で極星の名を知らぬ者は無し 入寮希望者も毎年さっ到、ふみ緒さんは大忙しだった)

次々と審査するふみ緒
「入寮腕試し不合格!不合格!野宿!不合格ぅ!!野宿ぅう!!
・・・今日も城一郎は出てるのかい?」

寮生
「はい・・・また学外のコンテストだとか」

ふみ緒
「ふむ・・・」

堂島
(最大の功労者は言うまでもなく、”修羅” と呼ばれるあの男だった)

コンテストに出ている城一郎

食戟のソーマ197

城一郎
「主役は赤身肉に適度なサシが入った土佐のブランド牛 肉本来の旨味を完璧に活かす為
トマトを濾したトマトコンソメと発酵バターで香りを高め、甘辛の割り下ですき焼き風に仕立てた品だ
さ・・・ご賞味あれ」

審査員の1人・料亭 “くら季” の跡取り娘の蔵木滋乃

食戟のソーマ197

(う・・・ウチは歴史あるくら季の娘や!どんな品を味わおうとも・・・毅然とした態度を崩すわけには
崩す・・・わけには・・・っ)

一口食べた蔵木
(あかーん!!)

笑みひとつ見せずに総合優勝を獲った城一郎

帰ってきた城一郎を出迎える寮生達
「城一郎先輩おかえりなさ~い!!」
「才波先輩お疲れ様っす!」

城一郎
「おーう後輩達よ、元気に料理しとるかね?」

わいわい集まってくる寮生達
「今日も優勝おめでとうございます!」
「城一郎さん!これ作ったんですけど試食してもらえませんか」

城一郎
「お?んじゃ料理勝負しよーぜ?」

寮生
「い・・・いえそんな!恐れ多いス!」

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場面は厨房へ

びくびくしながら覗きこむ汐見
「・・・才波先輩、最近ゲテモノ料理作らないですよね ど、どうしてですか・・・?」

城一郎
「はぁ・・・汐見ぃ・・・お前がそんな欲しがりさんだったとはな はしたねーぞっ」

汐見
「だ・・・誰が欲しがってるんですか!!」

堂島
「・・・本当に・・・どうしてやめたのだ?ゲテモノ料理 毎日のように楽しげに作ってたじゃないか?食戟でも出すほどだったのに・・・」

城一郎
「ああん?何だよ銀まで 食べ物で遊ぶなって怒ってたくせによー」

堂島
「いやまぁ・・・作ったものはちゃんと全部食べて(もしくは食わせて)いたしな・・・」

後ろで震える、主な被害者の汐見

場面は積まれた書類を処理している堂島と薊


「何を心配する事があるのですか?さっ気すら纏って包丁をふるう・・・あのオーラこそ頂点に相応しい料理人の姿ですよ 僕は心から憧れます」

堂島
「・・・そうかもしれないが・・・ ・・・数か月前・・・やつが連隊食戟による50人斬りを達成した時から、もう学園内に城一郎へ闘いを挑む輩はいなくなった
食戟に城一郎が絡むと知った途端、辞退される事もあるほどだからな
料理勝負するのは俺とお前・・・それに時々、海老沢(第4席)が相手をするくらいか その分、学外のコンクールで暴れているが・・・」

堂島
「俺にはそれが・・・なにか憂さ晴らしをしているようにも見えるのだ・・・」


「・・・?」

そこに・・・

勢いよくドアを開けて入ってくる城一郎
「うーっすお前ら料理勝負やろーぜー!」

堂島
「・・・!城一郎・・・?お前・・・数日後には大阪で審査会だろう?」


「そうですよ、それに来月にはBLUEも控えてますしそっちに専念した方がいいんじゃ・・・」

城一郎
「なに言ってんだ、BLUEの為にも勝負勘を維持してなきゃだろーが!ほらそんな書類仕事なんかほっといてよー」

堂島
「貴様がほったらかした分を俺達で処理していたんだ!!」

城一郎
「あ、そーなの?わりーわりー おらーいくぞー!久々に食戟でもいーぜ!洗濯当番でも賭けてよー」

いつものような城一郎に目を丸くする堂島

くすっと笑う薊

3人で荒野を征く・・・

堂島
(薊の言う通り・・・杞憂だったかもしれないな そうさ・・・城一郎ならばどんな厳しい嵐にも立ち向かってくれるはずだ)

嵐で折れた木が城一郎へ飛んでくる

片手で防ぐ城一郎

堂島
「城一郎!大丈夫か!?」

城一郎
「・・・おぉ・・・へーきへーきっ」

しかしその腕からは、血が流れてズキンズキンとした痛みが・・・

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