風夏 90話 レコーディング!

公開日: 

シェリーに振り回された1日を終え、街を歩いているとき、社長が運転する車に乗せられた優。
これから山中湖で1か月合宿してCDのレコーディングをするらしい。

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社長曰く、「フェスに合わせて物販を充実させたい。」

何故都内でなく、山中湖かというと・・

沙羅

社長
「それにこれから行くのは、今日仕事を受けてくれた知人が所有している施設だから、1か月間格安で貸してもらえたの。
間宮朱音・・・多少変わり者だけど、腕は確かよ。
きっといい仕事をしてくれるわ。」

現地到着。

そして、間宮朱音。

間宮

間宮
「それじゃ、今夜はコテージで休んで、明日朝9時集合。
ギターとベースは置いていってね。
アンプやエフェクターのセッティングをしておくから。」

沙羅
「あ・・あの、そういうことは自分でやりますから。」

間宮
「君たちの曲は聴かせてもらったわ。
その上で私が一番いいと思った音を作る。
素人が口を挟まないでちょうだい。」

沙羅と青葉

翌日。

自分たちのCDを出せるということで、意気揚々とレコーディングに臨んだ優。

ドラムと優

間宮
「ハイやめ!
も一度初めから。
そんなんじゃ、マキシシングル5曲分のリズム録りなんて、いつ終わるかわからないわよ?」

那智
「は・・半日やって1曲もOKでねえって・・・
嫌いになりそうだぜ・・Fair Wind・・・」

間宮
「しっかりして。
まずはドラムとベースが録れなきゃ先に進まないの。」


「ぼ・・僕てっきりみんなで録るものだと思ってました・・・」

間宮
「一発録りなんて下手なバンドにできるわけないでしょ。
そんなことは一度でもちゃんと弾けてから言いなさい。」

真琴
「優くんは大変ですね。
いいテイクが録れてもドラムがやり直しならベースもやり直しですから。」

青葉
「え・・なんでですか。」

沙羅
「そうしないとグルーヴにならないからよ。
一番最初に録るドラムがダメだと全部がダメになるのに・・・
そーゆー意識が足りないのよ、那智先輩は。」

真琴
「でもまァ考えようじゃないですか?
これはこれで優くんの練習になっていると思えば。」

沙羅
「まあそうね・・・」

ここで優

優

間宮
「だったらもう、ギターの子に替わってもらえば?
きみが弾くよりマシだと思うけど。」


「え・・・」

那智
「な!!」

青葉はビクッ

間宮
「レコーディングなんだから誰が弾いたっていいのよ。
これじゃいつまで経っても録れないしね。」


「すいません、大丈夫です。
続けてください。」

レコーディングは続く・・・

休憩中。

間宮、コーヒー飲みながら独り言。
「・・・ふう。
これは掛かりそうね・・・」

そこに沙羅が近づいてきて
「あんな言い方ないんじゃないですか?
優さんだって頑張っているのに。」

間宮
「納期は決まっているの。
速く進むに越したことはないじゃない。」

沙羅
「それはそっちの都合でしょ。」

間宮
「私が天谷に依頼されたのは、期限までに最高の音を録ること。
頑張っている子を誉めてあげることじゃないわ。」

沙羅
「だからって、誰が弾いてもいいわけじゃありません!」

間宮
「それはそっちの都合でしょ。」

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沙羅
「そ・・それにリズム録りに少々時間がかかったって、私と真琴君ならすぐに録り終るから大丈夫です!」

間宮
「・・・ねえ、何か勘違いしてるんじゃないの?」

沙羅
「え・・・」

沙羅

間宮
「どんなに上手くてもギターはあくまでバンドの飾り。
主役はボーカルの歌でしょ?」

沙羅
「そんなのわかってます!!
だからこそ、私は少しでも優さんが引き立つように・・」

間宮
「引き立ってないのよ。
彼はボーカリストとして・・とても非凡な才能を持っているわ。
それなのにアナタがそうやって過保護にして、余計な音をジャラジャラ飾り付けていくから、主役である彼の歌が全く引き立ってない。
要するにあなたは信頼していないのよ、彼の歌を・・・」

ショックを隠し切れない沙羅。
(わたしが優さんの歌を・・・)

間宮
「そんな驕りきったギタリストのレコーディングは・・・
さぞかし時間がかかりそうだって思っただけよ。」

沙羅
「私・・・そんなこと、思ってなんか・・・」

沙羅

そこに優が入ってくる。
「どうかしたんですか?
なんか、言い争ってる声がしたんで、ちょっと心配になって。」

沙羅
(私が・・優さんの歌を・・・)

沙羅は感極まって泣きながら「ごめんなさい!」と言って出て行ってしまった。

–90話ここまで

○感想

間宮、デキる女ですね。

ちょっと聞いただけですべてを見抜くとは。

社長の狙いも本当はここだったのかな。

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