会長島耕作 step57 One Bad Apple

公開日:  最終更新日:2015/08/09

-獅子身中の虫がいる。テコット上海の極秘情報を流出させたスパイを暴け!-

島と陳がオフィスで差し向かいで話し合っている。
陳によると黄太清(こうたいせい)がスパイなのではないかという。
麻薬におぼれた女子ゴルファー呂桑鈴(ろそうれい)からの報告によると、
売人から麻薬を買っている場所で、黄太清を目撃したということだ。
黄太清が麻薬に手を染め、その弱みに付け込んである組織から
技術情報と交換に麻薬を提供すると持ち掛けられたのではないかと。

スポンサードリンク


「陳、君のいうことは当たっているかもしれない。
いま日本の技術情報を盗もうとするグループがいて、それは中国政府と直結している
可能性が高い。バックにいるのは地下経済を牛耳っている人物だ。」

「その人物とは?」

「君も知っているだろう、以前、出発(チューファー)集団(中国の大手電機メーカー)
にいた曽烈生(それっせい)だ。
彼は麻薬取引にかかわっていたことが発覚しのちは、闇社会にもぐり、支配者となった。
奚錦梅(けいきんばい)と名乗って政商として暗躍している。」

「黄太清を問い詰めて自白させ、懲戒解雇にし、後は司法に訴えるという形をとりたいと思います。

「司法に訴えても有罪になるとは思えない。情報の流出先はおそらく中国政府だ。」

場所は変わって、中国政府のあるオフィスにて、奚錦梅が幹部と思われる役人から依頼を受けている。
奚は快諾し、地下バンクの資金はアジアインフラ開発銀行の資金に混入させて、
コントロールできるようにすると答える。

陳は上海テコット経理担当に、ある天才ハッカーに連絡を取るよう指示を出す。
そして経理担当はハッカーにプログラム(ウィルス)の作成を依頼する。

呂桑鈴は病院で麻薬を抜く治療を受けている。陳が見舞いに訪れている。

「桑鈴、ずいぶん顔色がよくなったじゃないか。」

「はい。一番きつい時期は終わりました。あと1か月くらいここで治療して完全に薬を抜きます。」

「そうか。来シーズンは再び世界で活躍するお前の姿を見せてくれ。
期待しているからな。」

スポンサードリンク

陳がオフィスに黄太清を呼び出している。

「お呼びでしょうか。」

「おう、実はテコットの本社の中央研究所で人工光合成の変換効率がさらに上がったというニュースが来た。」

「え、それはすごい。中国政府系の研究所のパーセンテージを上回ったんですか。」

「そうだ。更に2%上回ったという知らせが来た。とりあえず、ザックリとしたレシピだが、君個人のパソコンに送ってある。
詳しいものができたら、研究所のパソコンに送るので、皆で研究の参考にしてくれ。
それまでは絶対に誰にも教えるな。」

「わかりました。」

レストランで陳と経理担当が食事をしている。

「黄太清に流したのはどういうウィルスだ?」
経理担当
「破壊ウィルスです。黄のパソコンから送られたデータはそれを受け取った側が
一定のキーワードを入れない限り、そのコンピューターに入っているすべての
データが一瞬のうちに破壊されます。」

「なるほど、相手ばかりか、社内に共犯者がいればそれも発覚するな。」

–57話ここまで

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Your Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP ↑