食戟のソーマ 157話 鮭は踊る

公開日: 

連太郎
「サーモンのコンフィ・フラムだ。
お先に失礼するよん 黒木場くん。」

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田所
「低温調理という繊細な技術で火入れされた鮭・・・
一体どんな味になってるんだろう・・・・・・!?」

連太郎
「あ そうだそうだ!
もも先輩食べてみてよ俺の料理!」

もも
「・・・なんでももまで?」

連太郎
「実はこの皿にはね・・・

連太郎の料理

タクミ
「スイーツ?」

連太郎
「たぶん気に入ると思うぜ?」

もも
「それはももへの挑戦なの・・・?
ももはお菓子にはうるさいよ・・・!」

審査員席。

大泉
「いざ実食だ・・」

大泉

連太郎
「”サーモンピンク”って言葉を考えたやつは天才だよなぁ?
この料理のためにあるような言葉だぜ。」

大泉
「ふん・・・!
見た目と香は及第点だが 重要なのは味じゃ!」

大泉が、そしてももが一口食べる。

もも

大泉
「旨すぎて・・目がくらむ。」
(内側は生とほとんど見分けがつかないまろやかさ!
それでいて外側はサラマンドルによる香ばしさの演出!
火の芸術ここにありじゃ!!)

もも
「ま・・・・・・まぁなかなかだね。
じゃあ次はこの付け合わせ・・・
見たかんじアイスクリームっぽいけど・・」

もも
「甘くない・・・なるほどね。
これは砂糖を加えずに作った”鮭”のアイスクリームだよ・・・!」

観客
「サーモンをアイスクリームに!?」
「い・・・一体どうやって!?」

アリス
「凍結粉砕機ですね・・・?」

連太郎
「おっさすがアリスちゃんだなぁ。
ミキサーでペーストにして凍らせといた鮭を凍結粉砕機にセット・・・
内部のプレートが高速回転し、きめ細かいアイスに仕上がるのさ。」

早乙女
「そういう狙いか・・・!
このアイスを食べた後だとやさしく火を入れられた鮭の温かさが鮮明に際立つ!!
異なる温度の鮭ば舌の上でより存在感を高め合っている!」

大泉
「彼は調理中だけでなく、皿の上でも温度と熱を完璧に操ったのだ!!
薙切アリスも用いていた手法!
“サーマルセンス”という考え方によって!」

連太郎
「そのとおり! 温度と火・・・
そして時間!
全てが俺の調味料だからな。」

もも
(たしかに・・・べつべつの温度が素材の美味しさを最高に引き立ててる。
冷たく流れる清流の中にも 遡上して行く鮭の熱い生命力がほとばしる。
そんな鮭の巧みな遊泳が私の身体を昂ぶらせていく・・・!
だめ・・・っ もうこれ以上鮭の攻撃を・・・
避けられないよぉ~~!!!)

ももの服が裂ける。

アリス

タクミ
「くっ・・・! これほどの品とはな・・・」

創真
「連たろ先輩やっぱすげーな。」

連太郎
「え・・ちょっ・・・
ナニなれなれしく呼んでくれちゃってんの。
そこは楠先輩でしょーが!」

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観客席
「低温調理が鮭をあそこまで輝かせるとは!」
「これは・・・決まりですな。」
「この試合もセントラル側・楠連太郎の圧勝・・」

黒木場
「それを決めるのは、俺の料理を見てからにしやがれ!!!」

オーブンを開く黒木場。

取り出した料理を切っていく。

タクミ
「完成かっ!!」

創真
「黒木場ぁやっちまえー!」

黒木場
「俺の鮭料理は・・”クーリビヤック”だ!!」

クーリビヤック

観客
「クーリ・・・ビヤック・・・!?」

大泉
「そうか・・・! なるほどな!!
合点がいったわい!
それでパン生地を用意していたのか!!」

創真
「どんな料理なんだ?」

アリス
「サーモンや米などをブリオッシュというパン生地で包み焼き上げる料理よ。
19世紀・・・当時のロシア皇帝の命によりフランスから呼び寄せられた当代随一の料理人たちが贅を尽くして作り上げた宮廷料理。
やがてフレンチに取り入れられ、サーモンを使った代表的な古典料理と呼ばれるようになったの。」

タクミ
「マッシュルームやエシャロット等の野菜とともに穀物を具として加えるんだ。
二種類の米と思われていたのは”バターライス”と”蕎麦の実のカーシャ”だったわけだ!」

※カーシャ・・・東ヨーロッパを中心に食されている穀物

大泉
「おおぉ・・・ざっくり香ばしいパン生地と鮭のにおい・・・!!」

早乙女
「見てください・・・このジューシーな断面を!」

黒木場
「ウダウダ言ってねぇで冷めない内に食いやがれ。
サーモンの味の爆発力、舌が逆らうことができない圧倒的な美味さをな!!」

審査員は一口食べる。

大泉

大泉
「鮭の旨み・エキスが暴れまわる!
そのボリューム感は脳天を揺さぶるようだ!」

観客も・・そして田所もよだれが・・・

アリス
「うふふっ食べてみたい?
田所恵ちゃん ほらどうぞ♪」
(勝手に取り分けて来た)

田所
「えっ・・・そ そんな・・・」

クーリビヤック

田所、よだれ
「・・・っ」

田所、一旦は断ろうとするが、ここは素直に頂くことに。

田所

だめ・・・っ!
この威力の前じゃ直撃を・・
避けられないよぉ~~!!)

田所の服も裂けてしまった・・

田所「おいひい」

創真
「おおお!
やるじゃねーか黒木場ぁ!」

早乙女
「港の男たちを唸らせてきた黒木場の豪腕と、きらびやかな宮廷料理のアイディアが見事に融合している!」
(この品もまたあの二人(黒木場とアリス)が競い合った年月が育んだ料理なのだろう・・・)

観客席
「それで・・・・・・どうなんだ!?」
「判定は!?」
「勝者はどちらなんだ!!」

審査員
「ご・・互角だ・・・!
優劣の違いなど・・・僕には付けられない!
両者ともに最高の鮭料理を出したとしか思えないんだ!!」

観客「何だって!!?」

創真
「黒木場もすげー料理出すやつなのに そう簡単に勝てる相手じゃねーって事か・・・!」

大泉
「早まるでない。
今一度食べ比べてみれば分かるぞ。」

審査員「!」

大泉
「両者の品には決定的な差がある!!」

–157話ここまで

次回 食戟のソーマ 158話 へつづく

○感想

今回は随分ダジャレを放り込みましたね。

アリスのこじつけの説明が面白かった。

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