ウーパ! まんが新白河原人 第32ワン目 蛍とちょうちょ(泪のサウナ編)

公開日:  最終更新日:2015/08/23

2009年6月6日。
山暮らしをする作者のもとにテレビの取材が入りました。
都会を離れ山で生活を始めた漫画家のドキュメントです。

作者の愛犬のヒメ(4歳、雌)もいつもと変わらず、作者に張り付き、
山暮らしをはつらつと演じました。
尾根の向こうの隣家に回覧板を届けたりして、存分に愛嬌をふりまいてくれました。

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夕方、撮影も無事終了し、取材陣と担当編集者も引き上げた時、
作者はヒメの異変気づきました。

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作者
「どうしたよ、ヒメ?」
ミキちゃん
「ヤバーイ、すごい熱よ!」

hime2

急いで病院に連れていきます。

獣医
「子宮蓄膿症ですね。ずいぶん進行していますから、明日手術します。
ワンちゃんはおいていってください。」

作者
「がんばれよ!ヒメ!」

翌日ミキちゃんは病院からの電話を受けると
「しんちゃん!たった今病院からの連絡でね、手術は成功・・・」

喜ぶ作者。しかし、つづきが・・・

ミキちゃん
「成功したけれど、ヒメは・・・うわあああ」

病院に駆け付けた2人。
獣医の説明を聞きます。

獣医
「手術はうまくいったんですが・・・帰宅には担架をお貸しします。80キロですから。」

手術は成功したけれど、ヒメは助からなかった・・・

家に連れて帰ってきたヒメはまだ温もりがありました。

作者
「ヒメよう、ねてるだけじゃねーの。あったけーぞ。」

ミキちゃん
「早く気付いてあげられなかったことが辛い。ずっと我慢してたんだ。
どんなに苦しくても大好きなしんちゃんと一緒にいたかったのよ。」

その夜、作者は泣きながら飲み続け、ヒメの横で寝てしまいました。

ミキちゃん
「ありがとう、ヒメ。しんちゃんはヒメなしでは何もできなかったと思う。」

今年一番の一匹の蛍が飛んでいます。

朝にはヒメはすっかり冷たくなっていました。

臭わないよう、獣に掘り返されないよう、鉄人(ユンボ)で深く掘って埋葬してあげる作者。

ミキちゃんが作者に昨日蛍を見たことを告げると、

作者
「蛍!?6月7日だぞ。早すぎねーか?もしかして・・・」

ヒメが蛍に魂を宿してお別れに来たのかもしれないと思い、
その晩、一晩中、野に立って待つも、蛍はあらわれず・・・

次の日から作者は取りつかれたようにサウナづくりに没頭します。
圧倒的な一人ぼっち感が殺到して、ヒメの存在の大きさが身に染みるのでした・・・

ある日、いつものように、作者はサウナづくりをしていると、まわりを
一匹の蝶が飛んでいることにきづきます。

作者
「ちょうちょ・・・ずいぶんとちっちゃいアゲハだなぁ・・・
時期も早いし・・」

ヒメかも!

ひらひらと飛ぶアゲハを追いかける作者。
「ヒメ、ヒメ、ヒーメー、ヒメやーい。」

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それを見ていたミキちゃん
「しんちゃん、アブナイよ。ヒメをなくして相当キテる。」

アゲハが舞い降りて地面にとまると、
作者
「ヒメッ!お手!」
と手を差し出すも、アゲハが寄ってくるわけもなく・・・
作者
「何やってんだ俺・・・」
とその時、
なんと!アゲハがにじにじとよってきて、作者の手に乗ったのでした!

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ミキちゃん思わず
「うそ!」

作者
「ほら!おれにもヒメがお別れにきてくれた。」

その小さなカラスアゲハは作者たちのまわりをひらひらと舞い飛んで、どこかへいってしまいました。

どんなものなのか知らないけれど、魂はあるのです。

作者
「うまれかわって、また会おうね、ヒメ。」

–32話ここまで

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○感想

とても切ないお話でした。
ですが、作者がアゲハを追っているシーンは笑ってしまいました。
こんなにも飼い主に愛されたヒメは幸せだったことでしょう。

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